イギリスのクラブシーンで生まれたサウンド“DUB STEP(ダブステップ)”をコンセプトに、私立恵比寿中学や乃木坂46、アップアップガールズ(仮)などを手がける人気クリエーター陣を起用し仕上げられた楽曲群は、ロック系サウンドが売りのデビアンファンにとっては実験的な試みなのかもしれない。
DUBというと、どこかインテリなオシャレさんがクラブでイキに踊っているイメージで、アイドルファンにはとっつきにくいコアな内容かと思いきや、基本はAUTO TUNEを多様したボーカルスタイルでJ-エレクトロ感を保っており、とても聴きやすい内容だ。
最大の武器は、これを歌う13歳の竹越くるみというキャラクターとポテンシャル。年齢層に幅が出ていろいろな需要が生まれているアイドル業界だが、13歳はまだまだ中学生な少女。これから先、10年でも彼女を育て成長を見届けることができるのも、ファンとしての醍醐味ではなかろうか。ヲタ芸で盛り上がるオーディエンスが竹越の歌うDUB STEPをライブでどう料理してくれるのか。ロンドンキッズも唸るDUB仕様のオシャレなヲタ芸が生まれるかもしれない。