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小池百合子都知事が百条委員会で嵌める石原慎太郎ブタ箱行き(2)

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提供:週刊実話

 石原氏が追及される場は百条委員会だけではない。
 すでに'12年、都民から都に「汚染対策費を考慮せず豊洲土地購入は違法」として、当時都知事だった石原氏に'11年分の土地購入費約578億円の請求を求める訴訟が起こされている。これを都は石原氏に責任はないとして裁判を継続してきたが、小池氏は石原氏の責任を問う方向で3人の弁護団も総替えした。
 「この問題では、原告側が石原氏に証人尋問を要求する構えです。裁判所が認めれば、こちらでも石原氏は糾弾される」(都政関係者)

 豊洲問題を巡っては、建設工事費における疑惑もある。
 豊洲市場の主要建物の建設工事は、'14年2月、大手ゼネコン3社のJV(共同企業体)が、2度目の入札によって合計1034億400万円で落札している。内訳は青果棟が鹿島建設のJVで259億3500万円。水産仲卸売場棟が清水建設のJVで435億5400万円。水産卸売場棟が大成建設のJVで339億1500万円だった。
 その前年、猪瀬直樹都知事時代の'13年11月に行われた最初の入札は不調に終わり12月に猪瀬氏が辞任(徳洲会問題)。'14年2月11日に舛添要一氏が都知事に就任して2日後に再入札が行われたのだが、1回目より1.6倍に増えた落札額と、99.9%という異常な落札率の高さから、専門家の間でも談合疑惑が指摘されていた。

 これについて石原氏は一見無関係と見られるが、別の小池氏周辺関係者はこう語るのだ。
 「石原氏の元秘書が今や鹿島建設の役員になるなど、両者の関係はズブズブともっぱら。石原都知事時代に打ち出された秋葉原再開発などでも鹿島建設の落札が多く、関係の深さを取り沙汰されていますからね」

 ここへ、石原氏とコインの表裏のように密接だった都議会のドン、内田茂都議も関わってくる。
 「反対議員を抱き込んで豊洲移転や予算組みを強引に進め、結果的に建設工事でも内田氏に近い電気工事会社が落札している。つまり、建設落札時は都知事を辞めていたが、依然としてゼネコン、都議会、歴代知事、都政に隠然たる影響力を持っていた石原氏に疑惑の根幹があることになる」(同)

 さらに都議会公明党関係者は、こう付け加える。
 「豊洲建築費のドス黒い裏取引疑惑には、東京地検よりも'12年と'14年に東京都水道局による発注事業汚職を摘発したこともある警視庁捜査2課が、大きな関心を寄せているという。現都知事が疑惑解明の旗振り役なだけに、警視庁も動きやすい。石原氏は、この期に及んで体調不良を訴え喚問時間短縮も申し入れているようだが、逃げは絶対に許されない」

 石原氏のブタ箱行きが現実味を帯びてきた。

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