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東芝危機で飛び交う『サザエさん』の打ち切り説

 東芝の経営危機が、テレビ界にも影響を及ぼし始めている。同社をメーンスポンサーとするフジテレビのアニメ『サザエさん』に“打ち切り秒読み”が囁かれ出しているのだ。
 『サザエさん』は1969年にアニメ化され放送開始。当時から日曜18時半のスタートは変わらず、多くの国民から愛されてきた。
 「東芝は放送開始から'98年まで単独スポンサーで、現在も主要スポンサーとなっている。『サザエさん』への提供が企業イメージを世間に定着させ、発展の重要な役割を果たしてきたんです」(番組関係者)

 しかし、東芝は一昨年夏に粉飾決算が発覚。昨年に白物家電事業を中国メーカーに売却して一般消費者から遠ざかったことで、『サザエさん』からのスポンサー撤退が噂された。
 「だが、事業計画説明会で室町正志社長(当時)は『ブランドを重視する』と、撤退を否定した。一方で昨年は医療事業をキヤノンに約6000億円で売却するなどの縮小を打ち出したが、経営は改善するどころか、ますます悪化したのです」

 そこへ来て今年2月、アメリカでの原発事業の巨額損失約7000億円が判明した。
 「政府が手を差し伸べなければ、3月末には債務超過で東証2部降格、最悪は倒産の可能性さえ出てくる。『サザエさん』のスポンサー継続を指示した室町氏も経営危機に追い込んだ1人ですから、今度こそ撤退は時間の問題です。ここまで引っ張ってきたのは全国の系列販売店のためだと言われているが、もはやその余裕もない」(経営アナリスト)

 そこで気になるのが、メーンスポンサーが外れた場合の『サザエさん』の行方だ。
 「フジテレビも低視聴率の“負の連鎖”が断ち切れず、スポンサーが逃げていくばかり。新規の提供元を見つけるのは難しいんじゃないですか」(テレビ局関係者)

 国民的アニメが消える日は近いのか。

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