コナリミサト氏による同名漫画が原作の本作は、家電メーカーの会社に務めている「空気読みすぎ」なOL、大島凪(黒木華)が、同僚で彼氏の我聞慎二(高橋一生)の心ない言葉から生きる気力をなくすも、その後、自分の生き方を見直し、新たな人生をスタートする――というストーリーだ。
しかし、本作は原作のイメージからかけ離れたミスマッチなキャスティングに非難の声が挙がっている。同僚から嫉妬される程の美貌を持つ凪が黒木華、28歳のやり手営業マン設定であるはずの凪の彼氏、慎二はアラフォーの高橋一生、ロングヘアーが特徴の人たらしで自由人なDJゴンが、線の細い中村倫也という顔ぶれだ。
さらに、メインキャスト以外も、原作のイメージとは大きく異なるキャストが起用されている。転職を繰り返すちょっと天然な26歳の坂本龍子が、40代の市川実日子、幸薄美人のシングルマザーが、強気な女性役でおなじみの吉田羊、美人で媚び売り上手な慎二の後輩、市川円は素朴でナチュラルな雰囲気が人気の唐田えりかという配役である。
原作ファンからは「ストパーかけたら美人、しかも巨乳で男ウケ抜群の凪が黒木華?絶対ありえない」「凪は、仕事の時は無理して無理して、キラキラOLを演じていた、健気な子。黒木華だと元々不思議オーラ全開な感じがする」「アラフォーの慎二はキツイ(笑)10年前の高橋一生ならアリだけど」「キャスト全員がダメ!ゴン(中村)は、オダギリジョーとか綾野剛とかでしょ!」「黒木華に合わせて、美人設定の円(唐田)をそこまで美人じゃない女優にしたのかな?」「吉田羊はシングルマザー役とか似合わない…」との声が挙がった。
「黒木華と言えば、2014年に週刊誌フライデー(講談社)で、舞台俳優の玉置玲央との熱愛や、歩きタバコがスクープされました。さらに、2016年発売の写真集が初週、全国でたったの389部しか売れなかったという過去もあります。
しかし、演技力は抜群で、日本アカデミー賞は過去4回も受賞していますし、2016年放送の火曜10時枠『重版出来!』(TBS系)で主演を務め、視聴率は取れなかったものの、大きな反響を呼びました。この作品によって、火曜10時枠の認知度が一気に高まりました。本作のプロデューサーの中井芳彦も、演出の土井裕泰も『重版出来!』のスタッフなので、視聴率はあまり期待できないかもしれませんが、『重版出来!』のように、新しい形の『凪のお暇』を作ってくれるのではないでしょうか」(ドラマライター)
確かに、配役に対し不満の声が挙がる中、「今期で一番楽しみなドラマ」「東京フレンドパーク(TBS系、1日放送分)に出演した一生さんと倫也くんと華ちゃん、すごくかわいかった…!配役はうーんって感じだけど、みんないい人そうだし、ちゃんと見ようかな」との声も挙がっている。
果たして、ドラマ版『凪のお暇』は、原作のイメージを覆し、原作ファンの心をとらえることができるのだろうか?今後の放送に期待したい。