本来なら7月30日に放送された『行列のできる法律相談所』内で正式発表される予定だった『24時間テレビ40 告白〜勇気を出して伝えよう〜』のチャリティーマラソンランナー。だが、この日行われたのは、まさかの番組PR。『24時間テレビ』放送当日の8月26日に改めてランナーを発表するというのだ。
緊急発表と称し『24時間テレビ』の総合司会を務める羽鳥慎一が登場したのが、『行列のできる法律相談所』終了3分前。メーンパーソナリティーの『NEWS』小山慶一郎、スペシャルサポーターを務める東野幸治、宮迫博之、後藤輝基、渡部建、梅沢富美男、ブルゾンちえみらも勢ぞろいしていた。
「今年のランナーは24時間テレビ当日に発表されます。当日まで本人には知らされません」と断言。ヒントは「当日、武道館にいる人全員」、「一番、走る理由がある人が走ります」の二つだけと語ったのだ。
こうした“もったいぶった”制作サイドの演出手法に対し、番組終了後、日本テレビには苦情電話やメールが数百件近くも寄せられたという。
「出来の悪いコントをむりやり見させられているような気がして本当に腹がたった」と激怒するのは全国紙テレビ担当記者。
「チャリティーマラソンのランナー発表をそこまで引っ張る意味があるのか? 高視聴率を取ることが目的なのは分かるが、番組のコンセプトとかけ離れた演出に本当に腹が立った。そもそも、『24時間テレビ』が世間の支持を得られているのはチャリティー番組だからだ。ここまで視聴率にこだわるなら番組を打ち切った方がいい」(同)
日テレに詰めかけていたスポーツ紙記者らも苛立ちを隠さない。
「“視聴率No.1”のおごりがあるのでは。チャリティーパーソナリティーの石原さとみがVTRで『えっ、私も走るの』なんて白々しく驚いて見せたが、そんなこと絶対にありえない」
それにしても、なぜ日テレサイドはマラソンランナーの発表を遅らせなければならないのか。
「視聴率獲得であることはもちろんだが、もう一つはやはり人材にこだわったということ。まさに“帯に短し襷に長し”のような状態だった。出演して欲しい人が走ってくれず、どうでもいいタレントばかりがランナーとして売り込んでくるんですからね」(日本テレビ関係者)
加えて、出演料の安さもキャスティングが上手くいかない理由だという。
「昔は数千万円単位でギャラが出ていたんですが、最近は1本300万円前後。練習時間などの拘束時間を計算すると、時給にして1000円ちょっと。しかも、走った後は筋肉痛で2週間は体が動かない。割に合わないんです」(プロダクション幹部)