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松竹芸能撤退で閉鎖か 演歌歌手が猛反発する大阪『通天閣歌謡劇場』存続危機

 大阪のシンボル『通天閣』(大阪市浪速区)の足下が揺らいでいる。地下のホール「スタジオ201」で興行するショー『通天閣歌謡劇場』が、6月いっぱいで“営業打ち切り”の危機に見舞われているのだ。

 同劇場は人気観光地の新世界にあって数々のご当地スターを生み出している。
 「“ホール”は松竹芸能が演芸の『通天閣劇場』と歌謡ショーの『通天閣歌謡劇場』を運営しているのですが、すでに演芸部門を今夏メドに道頓堀の新劇場に移転することを発表している。『通天閣歌謡劇場』は今後も運営したい意向を示していましたが、所有する『通天閣観光』が6月末の賃貸契約終了を機に地下スペースの運営見直しを明らかにし、“待った”をかけた。そのため、『通天閣歌謡劇場』に閉鎖の可能性が出てきたのです」(地元紙記者)

 しかし通天閣観光の西上雅章社長は、こう語る。
 「私たちの方から打ち切りを発表したように言われてますけど、契約満了で松竹さんの方が『出る』と言わはった。それなら私らもこれからの有効利用を考えていかなあきません」

 対し松竹芸能側も、
 「『出て行く』とは言ってません。逆に歌謡劇場をパワーアップして続けたいと思っています。通天閣さんは観客動員を問題にされてるようですが、それはこちらの問題です」(劇場担当)
 と平行線で、やはり存続の可能性は低そうだ。

 地元の興行関係者が言う。
 「実際、あのスペースの稼働は今のところ週3回で、双方、限界に来ていたようです。言い分は違いますが、契約が切れたこの際に、という点で一致したのでしょう」

 一方、活動の場を失う歌手たちは反発と困惑しきり。「通天閣の歌姫」の愛称で知られ、NHKの連ドラ『ふたりっ子』で“オーロラ輝子”のモデルとなった歌手の叶麗子さんも嘆く。
 「ショックでショックで。今後の新世界は新しいお客さんに対応していかなければ、ということですが、今まで支えて下さったお客さんはどうなるのでしょう」

 下町の花舞台の行方やいかに。

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