二桁台の平均視聴率を何とかキープしている大河ドラマ『西郷どん』(NHK)で岩倉具視役を演じている笑福亭鶴瓶(66)が、自らスピンオフのドラマ企画をNHKに持ち込んだという。
「当然ですが、ドラマは鈴木亮平(35)が演じる主役の西郷隆盛が西南戦争で自決するまでを描きます。鶴瓶演じる岩倉は、西郷の訃報を聞き、『そうか死んだんか、あいつはアホなやっちゃ』と言って芸者遊びしているんです。でも、その頬にはうっすらと涙が一筋落ちるんです。ちなみにこの涙は鶴瓶のアドリブだそうです」(ドラマ関係者)
鶴瓶は、この先の岩倉具視の物語をどうしても演じたいとNHKに猛烈売り込みをかけているのだ。
「正直、NHKは当惑しながらも喜んでいる。だって鶴瓶といえば、スケジュールはいっぱいなんです。そればかりか、大久保利通役の瑛太や、徳川慶喜役の松田翔太にもNHKに代わってキャスティングしたと言うんです。瑛太も松田も忙しいが、鶴瓶に頼まれたらイヤとは言えません。出演の方向で話が進んでいるそうです」(同)
企画を持ち込まれたNHKサイドも、同様の対応だという。
「鶴瓶といえば、視聴率12〜15%を取る『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)のメーンMC。万が一にも機嫌を損ね、NHKと袂を分かつことになったらたまりません。事情はどうあれ、制作する方向で話が進んでいるようです」(テレビ事情通)
気になる出演料だが…。
「特番となるため、鶴瓶は1本当たり300万円〜。瑛太や松田などは出演シーンや拘束時間にもよりますが1本80〜150万円くらいになるようです。もっとも、収録は本当にごく一部。8割以上はこれまでのVTRのシーンなどのつなぎ合わせと言うんです」(前出・ドラマ関係者)
鶴瓶が売り込んだスペシャルドラマ『西郷どん〜その後の獅子たち〜(仮題)』は1月中に放送予定だ。