「1月30日、小池氏が音頭を取って『東京未来ビジョン懇談会』と称して各界で活躍する高校生から40代までの17人が集まり、東京五輪、さらには100年後をどうするかという東京の未来についての意見交換会が開かれた。今後も数カ月に一度定期的に開催され、最終的にはその報告をまとめる予定で、俳優の伊勢谷友介などとともに芸能人としてメンバーに選ばれたのが高橋だった。人選はすべて小池氏が行っているため、この中から小池新党の候補が出るという話が囁かれているのですが、最も適任とされているのが高橋だともっぱらなのです」(都政記者)
懇談会出席者を選ぶ際、高橋へのスカウトは「トントン拍子で進んだ」と言う都庁関係者。
「きっかけは、高橋がパーソナリティーを務めるTOKYO FMの『これから、何する?』で、高橋が都庁を訪れ小池さんへのインタビューをしたんです。もちろん、2人はこれが初対面でした」(同)
そこで高橋は、「女性リーダーとしての心得」や「東京の未来像」、「東京大改革を具体的にどう進めるか」、「東京五輪に向けて」などについて、小池氏に質問をぶつけた。
「その中で小池さんが唐突に『東京が元気であるために、様々な若い人たちの専門家を呼んで懇談会を開く予定がある。あなたも来ない?』と誘い、これに高橋が眼を輝かせ『行きたいです!』と即答したんです」(同)
小池氏周辺関係者はこう言う。
「懇談会の挨拶で高橋はマイクを握り、『ビジョン懇談会というから美女が集まる懇談会と思いました』とジョークを飛ばしていたが、そんな彼女を見つめる小池さんの視線はずいぶんと熱いものがありました。噂なんてことはなく、都議選での内田氏のお膝元、千代田区への刺客の筆頭候補は高橋なのではないか」
確かに高橋は、4月に26歳となり、都議選、衆院選の被選挙権もある。何よりAKB48卒業後も持ち続ける抜群の知名度は魅力的だ。
「実は小池さんは、結成から10年間もAKB48をまとめてきた高橋のリーダーとしての資質と人気に、密かに注目していたという。年齢も含め、白羽の矢を立てるチャンスをうかがっていたのかもしれません。高橋が都議選に立候補すれば若い層からの集票が期待できると同時に、小池新党を全国区で一気に浸透させることになる」(同)
この懇談会の出席者は高橋や伊勢谷のほか、お笑いのパックンや、くわばたりえ、写真家の蜷川実花氏、ロンドン五輪銀メダリストで元フェンシング選手の太田雄貴氏など著名人が多い。
「もちろん小池氏には、自分への注目度をアップさせる腹もあるでしょう。一方で、会談を開くことで当然出てくるのが“懇談会に選ばれたメンバーから小池新党の目玉候補が選出されるのではないか”という見方。そのため内田一派の自民党都議の間からは、“懇談会が一本釣りの小道具だとしたら許せん!”といった批判も出ている。しかし今となっては、そんな声も小池人気に掻き消されるのが現状で、言えば言うほど世間には難クセと取られる。もはや死に体ということです」(政治部記者)
いずれにせよ、今後の高橋の動向は注目されそうだが、都議選がジワジワと迫る中、他の小池新党の女性刺客の顔ぶれはどうなっているのか。
以前本誌でも取り上げたが、小池塾と呼ばれる『希望の塾』塾生で、芸人のエド・はるみ(52)は政治家転身を否定しているが、候補者試験を受験するなど水面下ではしっかり動いている。
さらに塾生では、元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨(39)も、ここへ来て急浮上している。
「龍円は12年間勤めたテレ朝を退職後に渡米し、事実婚相手との間に長男を出産し、現在はシングルマザー。'13年にはその長男がダウン症であることを公表しており、ダウン症がある子と親が集う教室を開いている。小池さんはそうした活動を評価しているようです」(前出・小池氏周辺関係者)
加えて、昨年末でこちらもテレビ朝日を退社した元アナウンサーの佐分千恵(39)の名も。
「今回の懇談会には、夫で渋谷区長の長谷部健氏も参加している。長年、ニュース・情報番組を務めたことによる認知度の高さに加え、そうしたつながりも候補者として浮上している理由です」(前出・政治部記者)
著名人花盛りとなりそうな小池新党候補者だが、目標とされる30〜40人には、ほかにも弁護士や学者、元政治家なども名を連ねそう。
果たして小池氏は、目玉となる内田氏のトドメの刺客に、高橋みなみをぶつけるか。はたまた、その都議選を前に内田氏が白旗を上げるのか。今後の動向から目が離せない。