ただ、2人に対する業界の空気は明暗分けている。高田は全くのお咎めなしの一方、佐藤は今回の炎上がボディーブローのように効いてくる危険性が指摘されている。
「週刊誌に当て逃げが報じられると分かったとき、関係者は真っ青になったでしょう。高齢者による交通事故が社会問題となっている今、72歳の高田が当て逃げなんてシャレにならない。『じゅん散歩』を放送しているテレビ朝日などテレビ局は焦りましたが、すぐに落ち着きを取り戻しました。レギュラー番組の降板などはないでしょう」(芸能関係者)
一気に形勢を逆転できたのは、週刊誌報道の後に高田が取材に対し、当て逃げを完全否定した上で、「慰謝料1000万円」という相場からあまりにもかけ離れた金額を要求されたと暴露したからだ。
「テレビ局もスポンサーも、高田は当たり屋に引っ掛かった被害者という扱いで、むしろ同情的。今までと変わらず芸能活動するでしょう」(同・関係者)
高田とは違って、批判に無視を決め込んだせいでヤバイ立場に追い込まれているのが佐藤だ。5月24日公開予定の映画『空母いぶき』で、首相役を演じた佐藤は、
「彼(首相)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと、まるで安倍首相を揶揄するかのような発言をしていたことが発覚して炎上してしまった。
「公開を記念した舞台挨拶は合計9回行われるが、いずれの回にも佐藤は出席せず。配給会社は当初からその予定だったと強弁しているが、もちろんそんなわけはない。批判がすごいので出ないことにしただけ」(映画関係者)
発言の意図を説明せずに逃げてしまったため、騒動は拡大する一方で、今後の俳優生活にも大きな影響が出そうだという。
「佐藤がCMに出演している企業は今回の騒動を全く歓迎していない。すぐに切られなくても、契約更新は絶望的な状態。また、撮ってしまったものは仕方がないが、映画会社やテレビ局は新たな起用に二の足を踏んでいます」(広告代理店関係者)
火消しに成功しつつある高田と、燃え広がるのを何もせずに見ているだけの佐藤。あまりにも対照的だ。