ところが、ギリシャとともに信用不安を招いているユーロ圏4位の経済規模を誇るスペインは、国債がさらに下落。一気に世界経済に大混乱を招きそうな台風の目となり出した。ただ、財政破綻の崖っぷちに立ちながらも、国内には活況を呈している産業があるという。それが「売春産業」なのだ。
同国の事情に詳しい風俗記者がこう話す。
「実はスペインは売春を取り締まる法律が極めて緩く、ユーロ諸国でも『最大の売春大国』と呼ばれているのです。バルセロナでは、ユーロ圏の女性だけでなく、ルーマニアやコロンビア女性を囲った売春宿が裏通りに点在している。また、マドリッドやフランス国境沿いにあるラ・ジョンクレアなども同じ状況なのです。しかも、これは一時報道されましたが、中国マフィアが現地の売春組織と組んで、数年前から違法に中国人売春婦の斡旋を行いだした。そのため、スペイン国内にはアジア系の娼婦が多数流入。売春婦人口を押し上げているのです」
とはいえ、冒頭に記した通り、今やスペインは財政破綻寸前。売春婦を相手にする客も激減しているはずだが、そこには思わぬユーロ事情が存在するのだ。
「たとえば、バルセロナは『買春ツアーのメッカ』として知られており、毎年欧州諸国から慰安を兼ねた旅行者がこぞって訪れる。また近年は、選り取り見取りの売春婦事情を聞きつけ、同国に立ち寄るバックパッカーも急増中。経済的な救済より下半身の結びつきが強いというワケです」(同)
要は、万国共通の「男のスケベ心」が同国の売春産業を支えているのだ。