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広島カープの獲得参戦で早実・清宮幸太郎にプロ入り有力情報

 夏の甲子園大会に向け、6月17日に西東京大会の組み合わせ抽選会が行われた。清宮幸太郎を擁する早稲田実業はシード校のため、3回戦から登場する。清宮自身は招待試合で訪れていた香川県高松市で抽選結果を聞かされ、「ワクワクと不安が入り交じって…」と、初々しいコメントを返したが、進路に関しては『オトナの決断』が秘められていた。
 「夏の甲子園予選に先駆けて、広島がスカウト会議を開きました。各地区スカウトの報告を受け、150人前後いた指名候補を絞り込み、同時に上位指名リストのようなものを作成します。清宮はその上位リスト15人の中に残りました」(球界関係者)

 広島が各地区スカウトを招集したのは、5月24日。この時期、どの球団も指名候補の絞り込みを行う。ドラフトの慣例として、ここで、進学の可能性が高い選手はリストから外される。つまり、清宮の気持ちがプロ入りに傾きつつあるとの情報を、広島スカウトは掴んだと見るべきだろう。
 「清宮のほか、履正社のスラッガー・安田尚憲内野手、JR東日本の左腕・田嶋大樹投手が上位リスト入りしました。安田、田嶋はプロ志望が強いとされています。その2人と並べたわけですから、広島は清宮指名に『脈アリ』と判断したのでしょう」(ベテラン記者)

 同会議には松田元オーナーも出席している。約2時間に渡るロング会議だったが、同オーナーはその後、報道陣に「(清宮は)ローボールヒッターだと思っていたけど、最近は高めも打てるようになった。三塁手もあり得るという話をした」と、指名後の育成ビジョンについても語っていた。
 「試合では一塁とセンターしか守っていませんが、練習では時々、三塁に入るんです。広島スカウトは試合だけではなく、日常の練習もしっかりマークしてきたんでしょう」(同)

 「神ってる」の鈴木誠也や安部友裕など、広島は若手内野手の成長が著しい。清宮は一塁手のままでもイケそうだが、外国人選手との兼ね合いもある。将来的には三塁も守れるようになったほうが、本人に有利に働く。また、鈴木と清宮が並べば、打線に『左右の大砲』が揃う。
 「早実には失礼かもしれないが、打高投低の早実の苦戦を予想する声もあり、スカウトからすれば、清宮の視察は大会初戦から手が抜けません。巨人も清宮を追い掛けていますが、ペナントレースを低迷したまま終われば、1位は将来性の清宮ではなく、即戦力投手に切り換えざるを得ない。バランスよく戦力が整っている広島、日本ハム、ソフトバンク、ヤクルトが有利です」(関係者)

 高松市での招待試合もそうだったが、今の清宮は相手投手から簡単なストライクを投げてもらえない。我慢できず、ボール球に手を出してしまうシーンもあるが、「真っ向勝負がしたい。それも高いステージで」との思いは、甲子園出場と同じくらい沸き上がっているようだ。

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