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東京ディズニーランド営業再開にブーイングも…

 日本最大のテーマパークである東京ディズニーランド、東京ディズニーシーは、東北関東大震災の影響で休園している。

 施設内では駐車場の一部に、液状化現象が見られたが、すでに復旧工事を終え、全施設が営業可能な状況だという。そんななか、両リゾートを運営するオリエンタルランドでは、4月上旬にも営業再開すべく、検討に入っていることが明らかになった。

 そうなると、不足している電力問題が大きく浮上する。施設運営に当たり、全リゾートが稼動すれば、1日の電力使用量が一般家庭の約5万7000世帯分にも相当するのだ。東京ドームで野球の試合を行った場合、電力使用量は一般世帯の3000〜4000世帯分といわれている。プロ野球では政府の要請もあり、4月中の同会場での試合中止を決めた。その遥かに上を行く膨大な電力を使用するディズニーが営業再開ともなれば、一般市民も看過できない問題となる。

 東京電力による計画停電は、気温の上昇と節電効果で3月29日以降は実施されていない(4月1日現在)。しかし、これだけ大きな電力を使用するディズニーが営業すれば、それが原因で電力不足に陥り、計画停電再開の憂き目にも遭いかねない。

 「せっかく、みんなの節電努力で計画停電が回避されているのに、ディズニー再開で停電させられたらたまらない」(千葉県在住の30代の会社員A氏)などといった強硬な意見も、数多く聞こえてくるのだ。

 オリエンタルランドでは再開に当たり、夜間営業の自粛、ランドかシーのどちらか1パークのみ営業等の対応策を検討しているもよう。とはいえ、それでも膨大な電力を使うことに変わりはなく、思案のしどころ。同社には一般市民が納得いくような形での営業再開を望むばかりだ。
(蔵元英二)

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