同ドラマは同名漫画の実写版で、主人公・末永聖を演じるのは女優の有村架純。聖は婚約者がいながら教え子の中学生と恋に落ちていき、11月13日放送の第6話では、中学卒業から3年後を描いた「高校生編」に突入していく。
しかし、中学生と教師の恋愛という設定に大衆の拒否感は強く、「淫行ドラマ」「全然悲恋の話じゃない」と大不評。視聴率も毎回6%前後と大苦戦し、ついに批判は掲示板やSNSを飛び越え、BPO(放送倫理・番組向上機構)の『視聴者から寄せられた意見』ページにまで載ることに…。
BPOに投稿されたのは、同ドラマのテーマ性に疑問を投げ掛ける意見。
《道徳的に問題があり、同年代の子どもを持つ身としては不愉快だ》
《こういったドラマがフィクションだからと放送されるのはいかがなものか》
など、やはり“淫行”的なイメージが強く印象付けられているようだ。
BPOはこの意見を委員会で扱ったようで、公式サイトで以下のように議事概要を公開した。
《「多感な子どもたちや若く未熟な教師に悪い影響を与える」「フィクションとはいえ、スキャンダラスかつ現実に起きてはならない不愉快な内容だ」などの意見が寄せられました。これに対し委員からは「演出や表現は抑制的かつ慎重な配慮がなされており、直ちに青少年に悪影響を与えるとは言えない」「テーマがいけないとなるとテレビの表現自体を抑制してしまう」「連続ドラマで、始まったばかりなので今後の推移も見守るべき」との意見が出されました》
何とBPOから「問題なし」とのお墨付きを得た形となった。
「BPOから“行き過ぎた自粛”や“過剰コンプライアンス”を憂いているとも取れる記載があったのは、正直、意外ですね。規制を求める組織からある程度の評価を得たことで、『中学聖日記』はれっきとした恋愛ドラマとして認められました」(テレビ誌記者)
この判決は、きっとテレビ界に大きな影響を与えることだろう!