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蝶野正洋の黒の履歴書 ★迷惑な平成の維震軍

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提供:週刊実話

 8月30日に後楽園ホールで開催される「プロレスリング マスターズ」に、TEAM2000を率いる“黒の総帥”として俺が出場することになった。

 マスターズは、武藤敬司プロデュースの興行で、今回で開催が6回目となる“プロレスの達人”たちが呼ばれるスペシャルな大会だ。

 最初はどんなものかと観戦に行ったら、リングに上がっている選手はジジイばっかり集まっていて、パッと客席を見渡したら、お客さんも40代〜60代のオッサンばっかり。お客さんも“マスターズ”だし、リング下のカメラマンもジジイになってて、選手の動きについてこれなくて「シャッターチャンスを逃すんじゃねえか?」って思ってたら、選手の方がもっと遅かった(笑)。全体的にスローモーションのマスターズは、不思議な世界だよ。

 あと、選手の誰かがケガするんじゃないかって心配になる。前回の大会では、60歳半ばのベテラン選手が、試合中にセカンドロープに上がって注目が集まった。だけど、そこであきらめて、そのまま1段ずつロープを使って降りたんだよ。控室のモニターを見ながら思わず笑っちゃったけど、リングに上がっている選手は必死なんだよ。あの年でどこまでできるのかを考えて、「ジャンプしたら怪我するな」って判断したんだ。怪我をしたら元も子もないし、あそこで引けるのはプロだよ。

 前に藤波さんの興行にゲストで参加させていただいたんだけど、それもベテラン選手がたくさん出てる大会だった。控室には長州さんがいて、挨拶したら「蝶野、オマエ、こんなとこ絶対にこないほうがいい。今日は死人が出るぞ」って笑ってるんだよ。控室にいた選手たちは、どこのケガが治ってないとか、いつ手術したとか、そんな話ばっかりで、確かにヤバイなって思ってたら、試合して帰ってきた長州さんが肉離れを起こしてたよ(笑)。

 ただ、こういう興行は、たとえ動きが悪くても、ベテラン選手が出てくるだけでお客さんは大喜びしてくれる。今度のマスターズも、カード発表前にチケットが売り切れた。楽しみにしている人が多いから東京だけじゃもったいないし、シリーズにして全国ツアーしたらどうだって思うんだけど、武藤さんは「選手がついてこれない」って言うんだよ。選手の体力的に、移動も連戦も無理らしい(笑)。

 俺は今回、TEAM2000を引き連れて行くが、その対戦相手が平成維震軍。時代はもう“令和”だぜ? 平成の出番じゃないだろ。

 そもそも、平成を代表するのは、俺たちTEAM2000とかnWo、闘魂三銃士だし、維震軍は平成プロレスの汚点だからな。平成という時代は、各団体がドームを満杯にするような、プロレス史の繁栄期。そんな時代に、維震軍はなんにも貢献していない。

 あの頃は「平成維震軍興行」っていうのがあったが、維震軍だけでは客が入んないから、結局、俺がその頃やってた「狼群団」がいつもメインで出なきゃいけなかった。実質、俺たちが主役で、ポスターのトップも俺の写真。あいつらは勘違いしているが、アレは「狼群団興行」なんだよ。

 越中さんは、まだ俺に歯向かってきてるみたいだけど、その前にお中元の1つでもよこせって話だよ。

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蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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