「村上は、1979年に『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞し、30歳でデビューします。それまでは国分寺で(のちに千駄ヶ谷に移転)ジャズ喫茶『ピーター・キャット』を開業した変わり種の経歴の持ち主です。レコードファン、コレクターとして知られていますから、今回のラジオ番組でも選曲が期待されるところですね」(芸能ライター)
村上は映像や音声のインタビューをほとんど受けないため、声が聞ける貴重な機会となりそうだ。何より村上自身が、露出がほとんどないミステリアスな存在といえる。これはなぜだろうか。
「ジャズ喫茶時代に、客の相手で一生分の話をしたので、今後は本当に話したいことしか話したくないと述べています。ただ、これは春樹節というべきもので、こうした言い回しは作品の随所にも見られます。実際に、人気の高い海外では講演やサイン会も行っています。さらに、インターネット上では定期的にホームページを立ち上げて読者との交流を行っています。村上は新作情報も突然解禁することが多い。今回のラジオ番組でも、新作について何か言及するかもしれません」(前出・同)
村上の「声の出演」はファンばかりでなく、大きな注目を浴びそうだ。