天皇賞・秋、ジャパンC、そして有馬記念。この3レースを制覇するのは至難の業。あのスペシャルウィーク、有馬記念を連覇したシンボリクリスエスも、この壁を突き破れませんでした。4年前、ゼンノロブロイが壁を乗り越えて3連勝。ただし、有馬記念は凱旋門賞で17着に大敗したタップダンスシチーが3カ月ぶりの実戦で2着。3着も天皇賞で10着と凡走したシルクフェイマス。低調な顔ぶれに恵まれました。そんな中で8年前、春秋の天皇賞、宝塚記念、ジャパンC、そして有馬記念とGI5連勝、グランドスラムを達成したテイエムオペラオーはまさに王者の中の王者だったような気がします。
今年、天皇賞・秋、ジャパンCで死闘を演じたウオッカとディープスカイは、早々と有馬記念をキャンセル。疲労が残って満足な結果が残せないだろうという判断からだと思いますが、これはある意味で正解です。
ウオッカと人気を二分するダイワスカーレットは、天皇賞・秋の後、ジャパンCはキャンセル。有馬記念一本で体を仕上げてきました。一方、昨年の有馬記念馬マツリダゴッホは天皇賞・秋をキャンセル。ジャパンCをステップに連覇を目指します。この2頭が人気を集める有馬記念ですが、私の予想はドリームジャーニー。
というのも、前走の天皇賞・秋10着は大収穫の内容。明らかに不利な東京2000メートルの大外枠。しかも、出遅れて外々を回るロス。さらに、左回りは内にササる癖があり、十分に追えない不利。それでいて、優勝したウオッカと0秒8差。もしこれが右回りで枠順が良かったら、かなり際どい勝負になっていた公算が大です。
この夏以降は小倉記念、朝日CCを連勝。確実な成長を見せていますし、今回はGI・朝日杯FSを制したのを含め、<2011>とベストコースの中山。2400メートルですが、阪神の神戸新聞杯ではアサクサキングス以下を一蹴とスタミナもバッチリ。また、天皇賞から中7週は小倉記念圧勝と同じ。(11)の単で応援です。