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東大、慶大、千葉大、近大… “大学生レイプ事件”酒席で忍び寄る罠

 大学生らが引き起こすハレンチ事件が止まらない。いったい何が彼らの性を暴走させるのか。

 11月21日、千葉県警は集団強姦致傷の疑いで、千葉大医学部の男子学生3人を逮捕した。3人は9月下旬、千葉市中央区の居酒屋で泥酔した女子大生をトイレに連れ込み、性的暴行を加えたという。
 「女子大生に意図的に大量の酒を飲ませ、介抱を装いトイレに連れ込んだと見られている。この飲み会には10数人が出席しており、中には研修医もいたようですが、まったく監視役になっていなかった。その後、悪質にも女子大生を3人のうちの1人の自宅マンションに連れ込み、再び集団で強姦して怪我を負わせている。彼女がすぐに警察に相談し、事件が発覚したのです」(全国紙社会部記者)

 3人はいずれも20代の5年生。これまで同種の被害を受けた女性がいるという話もあることから、警察では調べを続けるという。
 「被害に遭った女子大生は居酒屋で居合わせたもの。3人の身元が分かると自分も公衆に晒されることを危惧し、警察には氏名を絶対に公表しないように要請しているという。これが賛否両論を呼んでいるのですが、大学内では噂が蔓延し、妙な雰囲気に包まれています」(関係者)

 千葉大医学部は「調査委員会を発足させて厳重に調査する」と発表しているが、大学関係者は相当に頭を悩ませているという。というのも、3月には、女子中学生を約2年にわたり監禁した寺内樺風被告(24)が逮捕されたばかり。寺内被告は同月に同大工学部を卒業していることから、まさに在学中の犯行だったのだ。

 千葉大の3人が逮捕された同日には、近畿大法学部4年生の瀬戸和真容疑者(22)も、準強制わいせつの疑いで大阪府警に逮捕されている。
 こちらは2月上旬、大阪市北区のバーで開かれたパーティーに参加した20代女性に、シャンパンやビールを大量に飲ませて泥酔させた揚げ句、女性の体を触りまくった疑いが持たれている。現場となったバー経営者の吉鷹康寿容疑者(30)も同容疑で逮捕された。
 「“女性は無料のリムジンパーティー”と誘い込み、男女を車に乗せて飲食させ、酔いが回ったところで店になだれ込むというのが、お決まりの流れだった。店ではテーブルに置けない形状のグラスを女性に渡し、ガンガン酒を注いで休む間を与えない。そのうち泥酔したところを狙うという手口です。主に瀬戸容疑者がパーティーを企画して吉鷹容疑者が場所を提供しており、数年前から開かれていたという。府警はすでに10件の被害を把握しています」(前出・社会部記者)

 瀬戸容疑者について知人は、その呆れた大学生活についてこう語る。
 「いつも“会社員をするのはバカらしい、オレなら女を使って商売する。女は商品だ”と言っていましたよ。パーティーでは男からの会費で儲け、一方で、女の子を風俗に紹介していたなんて話も聞く。相当稼いでいたのではないか」
 このパーティーは「いつか事件になるのではないかと思っていた」(同)と言うほど危なっかしいことで、学内で有名だったらしいが、周囲が咎めることはなかったという。

 事件は日本の最高学府のトップに立つ東京大学でも起きている。4月に大学生同士が交流を図る目的で結成されたインカレサークル『誕生日研究会』のメンバーが起こしたものだ。
 5月10日夜、豊島区池袋駅近くの居酒屋で飲み会を開催し、東大の男子学生6人のほか、20代の女子大生2人が参加。そのうちの1人は男子学生の1人と以前に付き合いがあったといい、彼女について「Gカップで、マジで巨乳だから触ってもいいよ」などと、他の学生を煽ったという。
 「居酒屋を出た後、研究会メンバー5人は酔った女性を連れ、自宅マンションに移動。ターゲットの女性を全裸にし、よってたかって触ったり舐めたりしたそうです。しかも、ドライヤーの温風を陰部に当てたり、馬乗りになってカップラーメンを彼女に垂らし、嫌がるのを楽しんでいたという鬼畜ぶり。ようやく解放された彼女が、その足で近くの公衆電話から110番して事が発覚したのです」
 結果、5人は強制わいせつ容疑で逮捕。うち3人が起訴され、それぞれ10月25日までに執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。

 逮捕され、一生を棒に振る可能性さえある道に、なぜ彼らは足を踏み外してしまうのか。
 風俗ジャーナリストの青山照彦氏は言う。
 「高学歴では、いまも捜査中という慶応大公認サークルの『広告学研究会』の男子学生らによるレイプ事件も記憶に新しい。彼らの世代は直接のコミュニケーションに疎く、風俗にも通わない。オナニーはもっぱらネットの無料AVばかりですからね。そんな中、強姦モノで女性が喘いでいる場面を見ると、羨ましいと思うと同時に“ウチらにもできるのではないか”と錯覚する。それが、力任せの歪んだ性表現につながってしまうのではないか」

 何より親が悲しんでいる。

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