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ジャニー喜多川氏死去で囁かれる3000億円遺産の行き先

 日本のエンターテインメント界を半世紀以上に渡ってけん引してきた、ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏(87)が7月9日、くも膜下出血でこの世を去った。今後の芸能界に与える影響は計り知れないが、何よりも注目されているのが、喜多川氏が一代で築き上げた莫大な遺産だ。

 「一説には500億円。だが、実際はどんなに安く見積もっても3000億円はくだらないという声が飛び交っています。不動産などの資産を含むと、優に3000億円にはなるでしょう」(大手不動産関係者)

 まず注目すべきは都内の一等地にある不動産の数々だ。港区や渋谷区、新宿区、品川区など、ビルや劇場を数十軒も所有している。

 「しかも、この10年間ですべてを建て替えて、不動産価値を上昇させたんです。軽く、2000億円はくだらないと思います」(キー局関係者)

 ちなみに昨年春に移転したジャニーズ事務所の赤坂本社ビルだけでも、資産価値は100億円以上になると言われているのだ。

 「他に、ハワイやオーストラリア、ニューヨークにも別荘やコンドミニアムを持っています」(芸能関係者)

 そんな優良資産を持つジャニーズ事務所だが、意外なドル箱が、ファンクラブだという。

 「ショーエンターテインメント界で喜多川氏の功績の一つが、ファンクラブの創設でしょう。現在、嵐のファンクラブだけで約300万人。年会費だけで120億円以上もの収入になります。他に、10以上のグループのファンクラブを運営している。年間で1500億円くらいの収入になります。歌が売れなくても、ドラマがヒットしなくても、会費という形で現金が入ってくるんです」(芸能プロ幹部)

 当然、気になるのは喜多川氏の年収だろう。

 「2004年まで公示されていた『高額納税者番付』では推定年収は約9億円。芸能界でもトップ5に入る常連でした」(放送作家)

 こうした莫大な遺産の継承者と見られているのが、喜多川氏の姉である藤島メリー泰子氏(92)と娘の藤島ジュリー景子氏(53)。生涯独身を貫いた喜多川氏にとって、この2人は数少ない肉親。だが、その陰で囁かれているのが遺言書の存在だという。

 「子供がいなかったからこそ、財産分与について細かく指示した遺言があるというんです。噂ですが、後継に指名された滝沢秀明氏(37)にいくばくかの遺産が渡るという話が流れています。そうなれば当然、ジュリー氏との対立が取り沙汰されることになるでしょう」(芸能プロ関係者)

 人を楽しませることに人生を賭けたジャニー喜多川氏。争い事にならないことを祈るばかりだ。合掌。

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