昨年、高視聴率をマークしたNHKの朝の連続ドラマ『あまちゃん』。能年玲奈が演じる天野アキが上京して地元のアイドルとしてブレイクしたことで、“ご当地アイドル”が脚光を浴びた。これに便乗したのが、ロケ地となったアメ横商店街と、以前からアメ横でイベントを開催していたアイドル系事務所だった。
「アメ横と事務所の“上野を秋葉原に負けないアイドルの聖地に”という思惑が一致。アメ横センター街に『アメ横アイドル劇場』を作り、3月にご当地アイドルのイベントを予定した。これを2月に、一部スポーツ紙が報じたのです」(イベント関係者)
しかし、この記事を見たNHKのX氏が、どういうわけか激怒。アイドル系事務所関係者と記事を書いた記者を呼び出し「NHKに断りもなく『あまちゃん』を利用するとは何事だ!」と怒鳴りつけたという。
「ご当地アイドルに火が付いたことに注目したNHKは、『あまちゃん』関連のキャンペーンを立ち上げた。その統括責任者に選ばれたのが、X氏だったんです。X氏は“芸能界のドン”と呼ばれる大手芸能事務所のA氏の名前まで出して、『NHKとA氏に喧嘩を売る気か?』と猛抗議をしたそうです。アイドル系事務所関係者と記者は平謝りですよ」(マスコミ関係者)
結果、予定されていたイベントには不参加のアイドルグループが続出。イベントは頓挫した。
「X氏は、その大手芸能事務所とは関係がない。しかも、NHKはこの騒動を隠し、一方で損害を被ったアメ横側に和解を求めたんです。冗談じゃないという商店主も多数いましたが、アメ横は年末商戦をNHKに放送してもらうのが恒例になっており、それが繁盛につながっている。結局、泣き寝入りするしかありません」(アメ横関係者)
NHKの傲慢体質がここにも出た。