黒く長細い体にヌメヌメとした質感が不気味なヘビのようなナメクジのような奇妙な生物が写っている。
鳴釜氏いわく千切れている部分が頭のようとも語っており、撮影しようと携帯でカメラを向けたところ千切れている部分が蛇のように鎌首を持ち上げるような動作を行ったという。以上の点から少なくともこの生物は異物を認識する能力を持っているようだ。
さて、この生物の正体であるが恐らくではあるが「コウガイビル」の一種であると予測される。コウガイビルは蛭(ヒル)とは名乗っているものの、ヒルとは異なる生物でありヒルのように血を吸わず、ミミズなどを食べる。コウガイビルの「コウガイ」は「公害」を指すものではなく、昔の女性の髪飾りである「笄(こうがい)」に形状が似ていることから名付けられたものである。今回、鳴釜のん氏が撮影した生物は頭部がのっぺりしており、笄の形はしていないが個体によっては頭部がないものもあるという。
それでは今回、撮影された生物はコウガイビルだったのか…?
残されたものは今回の写真と鳴釜氏の証言だけであり正体を確定することは不可能ではあるが、実はここ数日、コウガイビルに似た生物についてはここ数日異様なほど目撃されているという。
現にツイッターでは鳴釜氏が今回の写真を撮影した10月27日にかけて日本中でコウガイビルに似た生物の目撃談が報告されている。
多くは「謎の生物発見?」と題しさまざまな形状のコウガイビルらしき生物が写真付きで投稿。目撃箇所も様々で東京に限らず東北や四国などでも目撃が相次いでいるのだ。
今年の冬は特に異常気象というニュースが出ているわけではないが、この異様なほどのコウガイビルの目撃談はやはり異常と言える。
今年の秋は御嶽山の噴火という痛ましい自然災害でスタートを切った。コウガイビルは何かを察知しどこか遠くへ逃げようとしていたのだろうか。
2014年も残りわずかであるが、コウガイビルの大発生は自然界からのメッセージなのだろうか…?
写真:鳴釜のん
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)