「風俗店にとって、AV女優の子は喉から手が出るほど欲しい。圧倒的な客寄せ効果がありますからね」(風俗ライター)
11月24日、東京吉原のソープランドでこんな事件があった。
「客に売春させると知りながら、20代のAV女優3人を吉原のソープランド2店舗に紹介したとして、芸能プロダクション社長らが逮捕されたのです」(同)
だが、風俗店への紹介を巡り芸能プロの経営者を摘発するのは異例だ。
東京の風俗店でAV女優が在籍していることなど、よくある話。
「今回の摘発は、一種の“見せしめ”。いまや東京のみならず、地方の風俗店にもAV女優による濃厚サービスが広まっており、問題視されているんです」
こう語るのは、AV事情に詳しいライターだ。実はいま、「AV女優を抱ける風俗店」を謳う店が全国的に急増しているという。
「札幌、仙台、名古屋、大阪、博多などはもちろん、埼玉県の大宮市や静岡県の浜松市といった“風俗街”のイメージがない地方都市のデリヘルなどに、それなりに有名なAV女優が入店、なんてこともある」(同)
一昔前なら考えられない現象だが、そこにはこんな理由があるという。
「東京の風俗でAV女優が在籍していても、さほど話題にならない。ところが、地方都市は違う。1人でも“現役AV女優”が入店したら大ニュース。その店はここぞとばかりに地元の夜遊び用タウン誌にアピールし、地元の客が殺到するんです」(同)
もちろん、これはAV女優にとっても美味しい。
「彼女たちも今、本業が厳しい。次々と新人女優が登場するので仕事も回ってきませんからね。そこで風俗バイトをするわけですが、東京はAV女優専門の風俗店も多数あり、よほど有名でなければ“現役AV女優”の肩書は効果を発揮しない」(風俗誌デスク)
ところが、地方に行けばまだまだ大人気になれるというわけだ。
「そこでAVプロダクション側も女優を次々と地方風俗に派遣し、かなり儲けている。しかも一つの街に3〜6カ月ほど在籍させて、飽きられた頃にまた別の地域に派遣させる。この動きは今後も広まるでしょう。今回、プロダクションが摘発を受ける前に女優を在籍させた店側も摘発されていますが、客入りがよくなると当局に目をつけられる。潰れてはまた出現の繰り返し」(前出・風俗ライター)
ささやかな男の欲望を満たしてくれるのだから、あまり厳しいことを言わないでいただきたいものだが、その利益が裏社会に巡りまわっていくというのが問題というのは確かなようだ。