先日起きたボストンマラソンテロに設定が似ているからだ。
映画は08年5月に劇場公開され大ヒット。上半期での映画興行ランキングでも1位に輝き、来場者数は350万人を突破した。最終興行収入44.4億円は、東映としては05年に公開した『男たちの大和/YAMATO』以来の大当たりとなった。
物語だが、人気ニュースキャスターの死体が電波塔に吊るされる事件が発生、現場には「f6」という謎の記号が残されていた。その頃主人公の刑事・杉下右京は左翼過激派「赤いカナリア」から手紙爆弾を送りつけられた衆議院議員・片山雛子を警護中。片山雛子の乗る車が突如襲撃を受け、右京らは阻止するが、そこにもニュースキャスター殺人事件同様に謎の記号が残されていた。
右京は一連の事件が、インターネット上のSNSサイト内で行われる擬似裁判で死刑判決を受けた著名人を狙った連続殺人事件であることを突きとめる。現場に残された記号の意味を知った右京は、犯人が東京ビッグシティマラソン(モデルは東京マラソン)をターゲットにしていることをつかむ…。
「マラソンを狙ったテロはこれまでありませんでした。FBI当局は、チェチェン出身の兄弟の犯人が映画を見ていたかどうかに関心を寄せているようです」(全国紙担当者)
テレ朝、東映にも問い合わせがきているようだ。
「FBIが関心を寄せているのは、テレ朝、東映の企画・製作チームにどういうメンバーがいたのかという点。彼らはマラソンテロについて細かいデータを持っている。可能性はかなり低いが、もし犯人とメンバーが接触していたら、テロ計画の流れがみえてきます」(マスコミ関係者)
水谷豊も映画版が話題になるのはいいが、なり過ぎも困ると心情は複雑のようだ。