05年に公開された映画「パッチギ!!」の好演で新人賞を総なめにし、その高い演技力が注目されたが、いまだ日本での事務所が決まっていないこともあり、しばらく演技から遠ざかっている。
「そもそも沢尻は07年9月に公開された主演映画『クローズド・ノート』での舞台あいさつで『別に…』と発言し仕事を干され、その後、事務所との契約も解除された。ドラマ出演は同年4月に放送された主演の『1リットルの涙 特別編〜追憶〜』にさかのぼる。まあ、最近の愛想が良すぎるマスコミへの対応を見ているとしっかり“演技”しているような気もしないでもない」(スポーツ紙記者)
ところが、そんな沢尻に昨年末、かつては“日本映画界の寵児”とも呼ばれたあのらつ腕プロデューサーから映画出演のオファーが届いたというのだ。
「元松竹の映画プロデューサー・奥山和由氏が関係者を通じて沢尻に映画出演をオファーした。原作は直木賞作家の船戸与一氏原作のハードボイルド小説『海燕ホテル・ブルー』で、昨年、寺島しのぶがベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞した『キャタピラー』の若松孝二監督の作品。沢尻には主人公の人生を狂わせるヒロインの女性役でオファーしていて、若松監督自ら沢尻に手紙を書いたようだ」(映画会社関係者)
現実でも、沢尻と結婚したおかげでなんとなく高城氏の人生が狂っているような感じで、“役作り”の必要はなさそうだが…。
「2月にクランクインで、ヒロインのシーンの撮影は夏ごろになりそうだが、沢尻サイドからは何の返答もないようだが、離婚騒動でそれどころではないだろう。奥山氏や若松監督以下、百戦錬磨のスタッフは“問題児”の女優の扱いにも慣れているので、沢尻でもまったく問題なく扱えるだろう」(同)
松竹時代は北野武監督のデビュー作「その男、凶暴につき」(89年公開)の製作・原案を担当するなど、神がかり的にヒット作・話題作を連発していた奥山氏は98年に当時同社の社長だった父親とともにクーデターで松竹を追われ製作会社を設立したが、いまだに大ヒット作には恵まれておらず、“話題作り”との声もある。
「奥山氏は断られるのを前提で、その時々で“旬”の女優に片っ端からオファーする。沢尻は現在、個人事務所なのでオファーしやすいが、契約交渉の進んでいるエイベックス入りすれば間違いなく奥山氏のオファーは受けてくれないだろう。奥山氏にとってはエイベックス入りしないほうが都合がいい」(映画担当記者)
沢尻と奥山氏という問題児ながらも才能がある似た者同士のタッグは話題になりそうなだけに、沢尻にはぜひオファーを受けて映画復帰を果たして欲しいものだ。