大麻取締法違反(所持)に問われた元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江=53)被告の初公判が、1月23日に沖縄県の那覇地裁で開かれた(すでに保釈)。高樹被告は大麻所持を否定し無罪を主張したが、逮捕前の周囲への発言が、思わぬところへ波紋を広げている。
昨年夏の参院選で新党改革から出馬した高樹被告は“医療用大麻”の必要性を訴えて落選したが、沖縄県石垣島に移住してから親しい友人らに“神事”を持ち出し、大麻を礼賛していたという。
「高樹被告は“大麻は伊勢神宮を始め有名な神社で、しめ縄や鈴の縄、御幣などに使われている神様が認めてくれたもの。1万円札の端にも大麻草が刷ってある。国は認めているということだから、吸っても大丈夫”などと言って、大麻を勧めていたんです」(かつての親しい友人)
高樹被告が昨年10月に逮捕、起訴された後、厚生労働省は大麻の栽培許可をこれまで以上に慎重に審議するように、各都道府県庁に通達を出した。その影響か、今年に入り、三重県は神社関係者でつくる伊勢市の「伊勢麻振興協会」が提出していた大麻栽培許可の申請に、不許可の結論を出している。
「同団体は、神事の祭具などに使われる大麻を、伊勢地域で生産して加工し、麻の大切さを発信する目的で活動している団体。不許可について県は“大麻の盗難による流出を懸念した”と言っていますが、行政関係者によれば“高樹被告の事件もあって厚労省と相談し、世相を考慮して判断したのが真相”だという。協会関係者は高樹に激怒しています」(関係者)
初公判では、大麻の所持を否認していたが、被告人質問で「更年期障害に加え、歯痛でその頃は月に4、5回使っていた」と話した高樹被告。
「10代後半から男の噂が絶えず、友人らは彼女を“流木”と呼んでいた。そして流れ着いたのが石垣島。若い時は男を翻弄してきたのが、50代になり、一緒に逮捕された森山重成被告の影響を受け転落してしまった」(芸能関係者)
高樹発言が“神事”にまで影響するとは、神様も仰天だろう。ましては、神社関係者たちの怒りは収まろうはずがない。