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前代未聞のホームランにファン驚愕! 広島・西川も参考に? 巨人・丸が取り入れた「苦肉の策」

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丸佳浩(写真は広島時代)

 7月26日に横浜スタジアムで行われた広島対DeNAの一戦。「10-6」で広島が勝利した試合で話題を呼んだのが「1番・中堅」でスタメン出場した広島・西川龍馬のバッティングだった。

 話題となったのは、「0-5」と広島5点ビハインドで迎えた5回表の第3打席。西川は相手投手・平良拳太郎が投じた2球目をスイングしたが、顔が左翼方向を向いたままにもかかわらず打球は右翼方向へ。DeNAの右翼・オースティンがフェンス際でジャンピングキャッチしたことでアウトにはなったが、フェンス直撃の長打になっても全くおかしくないほどの大飛球だった。

 >>巨人・広島に「両チームともリリーフがあれ」 巨人・堀内元監督が苦言、昨季以上に失点がかさんでいるワケは<<

 この西川のバッティングを受け、ネット上には「今の西川の打ち方ツイスト打法っぽくない?」、「ファインプレーに阻まれたけど見事なツイスト打法だ」といったコメントが多数寄せられた。「ツイスト打法」とは、打つ瞬間に腰を捕手方向にひねることで体の開きを抑えると同時に、反動でバットのヘッドスピードを上げる打ち方のことだが、西川のスイングがこれに該当するとみたファンは多かったようだ。

 一方、一部からは「去年の丸みたいなスイングだ」、「丸もハマスタで同じ打ち方してたよね」といったコメントも。名前が挙がっている「丸」は巨人に所属する丸佳浩だが、丸も昨シーズンの試合で西川と同じくツイスト打法でファンの注目を集めている。

 2019年9月12日、横浜スタジアムで行われた巨人対DeNAの一戦。同戦に「3番・中堅」でスタメン出場した丸は1回表の第1打席で先制タイムリー、2回表の第2打席で四球を記録するなど結果を残し4回表の第3打席を迎えた。

 1死一塁の場面で迎えた第3打席、丸は相手投手・武藤祐太が投じた2球目をスイング。打った瞬間顔は左翼方向を向いていたが、打球は右翼方向への大飛球に。これがそのままスタンドに飛び込む2ランホームランとなり、球場には歓声とどよめきが入り混じった。

 さらに、丸は8回表2死一塁の第5打席でも、三塁方向の地面を見ながら放った打球が左翼席への2ランに。ツイスト打法で2本の2ランを放ち、チームの「8-5」での勝利に大きく貢献した。

 身体に負担がかかり本来の打撃フォームが崩れるリスクもあるツイスト打法をなぜ取り入れたのか、その理由は試合後の報道で判明する。報道によると、同年9月は同戦前まで打率「.207」と不調だった丸は、同僚の阿部慎之助(現巨人二軍監督)にアドバイスを求めたとのこと。そこで阿部からツイスト打法を勧められたことを受け、「苦肉の策というか、わらにもすがる思い」で取り入れたという。

 現役時代はツイスト打法を取り入れていた選手として有名だった阿部からアドバイスを受け結果を出した丸は、「ここまで結果が出るとは思わなかった」と驚き。ただ、同戦後は効果が続かず、本来の打撃フォームが崩れるリスクも考慮し、同年のポストシーズンには元の打ち方に戻したことが伝えられている。

 今回話題となった西川は7月26日終了時点の打率が「.336」と、丸のように不調に陥っているわけではない。ただ、西川と丸は2016年から2018年にかけ広島で共にプレーした経験があり、丸の移籍後も試合前練習などで頻繁に言葉を交わしているため、もしかするとこの際にツイスト打法を“伝授”された可能性もあるのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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