「昨年の『半沢直樹』の初回視聴率が20%手前から始まり、あとは上がり続けた。編成部がどよめいたのは、そうした過去のデータがあったからです。今は1本でも好ダッシュのドラマがあると一気に盛り上がりますよ」(TBS関係者)
向井と綾野が、それほど前宣伝に協力したわけではない。しかし、安住紳一郎が司会の『ぴったんこカン・カン』の枠を使って宣伝した手法が多少効いたという見方がある。
「『ぴったんこカン・カン』が視聴率14〜15%の場合、その数字のいくらかがゲスト出演した俳優が出るドラマに乗る形で好影響を与える傾向があります。『最後の警官』の場合、それが如実に出た。そのため、安住司会でもう1本同じようなバラエティー枠を新設しようという動きもあります」(事情通)
しかし、その手法が常に吉と出るわけではない。実際、向井・綾野と同じ放送日に登場した杉本哲太・古田新太も『隠蔽捜査』(月曜20時〜)の番宣でゲスト出演したが、“『あまちゃん』コンビ”にもかかわらず、こちらは初回8.2%と奮わなかった。
「ほか、TBSドラマは大倉忠義主演の『Dr.DMAT』、観月ありさ主演の『夜のせんせい』があるが、双方期待はできず、1勝のみの可能性も出てきた。安住の番組を使って…という考えもあるようですが、安住自身も休みが無い状態でパンク寸前。小手先だけの手法がいつまでも使えるわけではありません」(別の事情通)
喜んでいる場合ではなさそうだ。