「平昌五輪銅メダリストとしてはかなりヤバいが、同情すべき点はある。スキップの藤澤がいなかったからです。藤澤はミックスダブルス(男女混合)の世界大会にまわり、5位入賞。彼女がいれば、まったく違う展開になっていた」(体協詰め記者)
しかし、この先もLS北見はベストメンバーを揃えられないかもしれない。藤澤選手が混合ダブルスに出場する割合が増えそうなのだ。
「藤澤の“強奪”に成功したのは、SC軽井沢の男子メンバー、山口剛史(33)。彼をひと言で表すと、個性の固まりといったところでしょう」(関係者)
山口選手は女子選手に人気があるとされ、「五輪金メダルではなく、カーリングをメジャーにすること」と公言する一方、プライベートではアロマに詳しく、試合会場ですれ違った女子選手も、「何? いい匂い!」と、山口選手を振り返るほどだという。
「ヨガやゴルフ、ピラティスといった、いかにも女の子が喜びそうなことに精通している。北見のメンバーもこの女子力の高さには勝てないようで、主将の本橋麻里は、『いい匂いがした方に、だいたいアイツがいる』と話している。藤澤の混合大会への派遣を許したのも他ならぬ本橋。しかし、試合会場でも男子より女子と話している方が長く、ファンから嫉妬の声が聞こえてくると同時に、藤澤を奪われたメンバーもやきもきしている様子です」(同)
そんな山口選手に周囲が付けたアダ名が“ツヨ姉”。
「藤澤&ツヨ姉コンビで、カーリング観戦のお客さんが増えました。ただ、この2人の混合出場が増えれば、北見は慢性的な戦力ダウンに陥る。新メンバーを探すのか、本橋が再び氷上に立つかは決まっていないが、目下、北見にとって最大の敵はツヨ姉かもしれません」(スポーツ紙記者)
カーリングのストーンのようにスーッと警戒をかいくぐって五月ちゃんの心の的に近づいていった山口選手の“女子力”には脱帽しかない。