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大阪市客引き殲滅条例の余波

 大阪市が成立を目指す、「客引き行為適正化条例案」。実現すれば“禁止区域内”での一切の客引き行為が禁止され、悪質な違反者には5万円の罰金が科せられる。ただし、取り締まり対象のメーンは、ミナミの宗右衛門町周辺に蔓延する悪質ガールズバーなどの不良飲食店であることは、誰の目にも明らかだ。

 違法客引きの一掃は、来年「道頓堀開削400周年」を迎える地元商店会にとって長年の悲願。それだけに、新条例に対する期待は大きい。一方、追い詰められたガールズバーにも、新しい動きが出ている。新条例成立を控え、摘発覚悟で最後の荒稼ぎに精を出すグループと、スタイルを変えて生き残りを目指すグループに二分化されているという。
 「荒稼ぎをする店で多いのは、逆ナンパを装ってカモを誘い店に連れ込んで高額な料金を請求するやり方で、店側は“あくまでナンパなので客引きではない。ついてくる方が悪い”などと言い張る。加えて最近、目立ち始めているのが、外国人観光客を狙った客引きグループの動き。道頓堀一帯には、今やアジア各国からの外国人観光客が昼夜を問わずに大挙して押し寄せているが、それが違法ガールズバーの新たな食い物になっている」(地元風俗記者)

 ある客引きの女性がこう語る。
 「外国人は無茶なサービスを言わへんし、確実にカネ持ってんのがええねん。昔は外国人観光客いうたら団体客やったけど、今は個人が多い。そやから男2人連れでガイドブック覗いてるのに声掛けたらほとんどついてくる。女に興味あんのは中国韓国も同じやから」

 言葉の問題に関しては、店側に必ず1人や2人、アルバイトの留学生などを雇い対処しているという。
 悪質店のあがきはいつまで続くか。

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