気球
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ミステリー 2023年06月03日 23時00分
発生源はどこ?成層圏で高高度気球が発見した 謎の低周波音
今年2月にアメリカ上空等で奇妙な気球が目撃され、撃墜される事件があった。この気球の正体は中国の高高度監視気球という結論に至ったが、その用途はアメリカが軍事用、中国は民間の気象観測用と意見が分かれている。 さて、実際に高高度気球を用いての観測は昔から各国で行われてきた。そんな中で非常に興味深い高高度気球による観測結果の報告があったので紹介したい。 調査では、サンディア国立研究所の主任科学者であるダニエル・ボウマン氏らがアメリカ南西部の上空に低コストの気球を打ち上げた。調査結果は5月半ば、シカゴで開催された米国音響学会の第184回会合で発表された。 >>1000年前のイエス・キリストの絵に描かれたUFO!?背後に浮かぶ謎の円盤<< 彼らは太陽光発電で動くマイクロフォンを気球に取り付けて、成層圏で響く「音」を捉えることに成功したという。空中で録音された音の中には雷鳴や海の波の音に加え、起源がはっきりしない謎の「低周波音」の振動が含まれていたという。 成層圏は非常に静かであるため、はるか下にある地上で起きている火山噴火などの自然現象や、人間の活動による音なども聞き取ることができ、地上の出来事に関する洞察を得られるというのだ。 その音の中に、謎の低周波振動が含まれていたとボウマン氏は語る。中でも彼らは人間の可聴域を超えた低周波の音響振動である、インフラサウンド波に着目しているという。低周波音は地表でも長距離を移動するだけでなく、上空にも反響するため、地上で発生する破壊的な事象を把握するのに有効な手段とされている。 ボウマン氏は「何度かのフライトで1時間に数回発生する謎の低周波信号を確認していますが、その発生源はまったく不明です」と述べる。今後の気球飛行により、これらの奇妙な信号の発生源を突き止め、地球や他の惑星についての理解も深めることができるかもしれない、とボウマン氏らは語る。 「我々の研究は、爆発、火山噴火、その他の現象について、地球の遠隔地を監視することに意味があります。今後は金星で気球を使った低周波地震学の見通しを考えています」と、ボウマン氏と彼の同僚は2021年の研究報告で述べている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事High-Altitude Balloons Discover a ‘Mystery’ Sound in the Sky(Vice)よりhttps://www.vice.com/en/article/m7bvzy/high-altitude-balloons-discover-a-mystery-sound-in-the-sky
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ミステリー 2023年02月26日 22時30分
UFOを目撃した人に対応する医療支援団体「UAP医療連合」結成
米軍がUFO関連の機密情報を公開し、今年2月にはアメリカやカナダで謎の気球が目撃されるなど、ここ最近になって未確認航空現象(UAP)の報告が活発になり、一般市民や専門家の関心を集めている。 事実、米軍の目撃や遭遇が起こっていることを確認しており、2022年には国防総省が新たに未確認物体の調査と、国家安全保障に対するあらゆる潜在的脅威を軽減することを目的としたタスクフォース「全領域異常解決局(AARO)」を設立している。 >>「ビッグフット」の正体は「宇宙猿人」? UFOとの意外な関係性が<< そして2022年に公表された「未確認航空現象に関する年次報告書」によると、既に2022年8月30日時点で、510件のUAPに関する報告が提出されていたことが明らかになっている。 それに伴い、UFOもしくはUAPに遭遇した後に身体的、心理的な影響を受けたと報告する目撃者の報告も増えてきたという。 昔からUFOに遭遇したり、エイリアンに誘拐されたと主張する人の中には謎の体調不良に襲われる人や、奇妙な傷や手術痕が体にできていた、というケースも存在していた。 ここまでの事例ではなくても、UAPを見た後に体に異変が出たという事例はあり、頭痛や吐き気、不安感や睡眠障害など、その内容は多岐にわたるという。 NARCAP(National Aviation Reporting Center on Anomalous Phenomena)の共同設立者兼事務局長のテッド・ロー氏は、自身のUAPに関する体験から「UAP Medical Coalition(UAPMC、UAP医療連合)を立ち上げた人物である。 「私は家族ぐるみでUAPに遭遇しており、私の場合は5歳のときまでさかのぼります。だから私は生涯を通してUFOというテーマと向き合ってきたのです。私を担当していたセラピストは、UFO全般の情報については門外漢でしたが、トラウマについては真摯に対応し、軽減してくれました」 ロー氏は自身の体験も踏まえ、UFOやエイリアンに関する体験をした人々が、医療や心理学の助けを求める際に直面する困難さについて次のように語る。 「私は、UFO体験を持つ人たちの交流会に参加している人が皆同じように悩んでいることに気がつきました。いくつか参加してみて、精神保健と医療の分野はUAP問題に対処する準備がまったくできていないことを知りました」 また最近になって、スタンフォード大学医学部の微生物学・免疫学教授であるギャリー・ノーラン氏が「UAPとの遭遇が人間の脳に及ぼす健康への影響の可能性」を探る研究を行っている。 この研究はUAPの相互作用が、人間に及ぼす可能性のある生物学的影響を体系的に調べる最初の試みの一つであることもあって、注目を集めている。ノーラン氏は、2022年8月のタッカー・カールソンとのインタビューで、研究の詳細について次のように語っている。 「スタンフォード大学での私の本業は、がんや血液を調べる技術の開発でした。しかし2011年頃、CIAと航空宇宙会社の人たちが『異常な物体に遭遇した人たち』の分析について私に助けを求めに来たのことです。正直なところ、データを見るまでは冗談だと思ったんです。しかし彼らは真剣でした」 「そして、軍人や地上にいた諜報員など『異常な物体に遭遇してダメージを受けた人』の脳の画像をいくつか見せてくれました。ある事例では、数人のパイロットが奇妙な物体に十分に接近して、すぐそばまで行って触っていたそうです。その物体は体長1.2〜1.5メートルで、奇妙な文字が書かれていると言っていました」 彼は研究で、UAPとの遭遇を報告した少数の人々に焦点を当て、彼らの脳スキャンを、UAP関連の経験をしたことのない対照群と比較した。その結果、脳活動、脳構造、特定の生化学的マーカーの存在など、両グループの間に多くの違いがあることが分かったという。 この研究の重要な発見の一つは、UAPに遭遇したと報告した人が脳の特定の領域、特にストレスの調節とトラウマ的記憶の処理に関与する領域で活動が増加している証拠を示したことにある。また、特定の神経伝達物質やその他の生化学物質のレベルにも変化が見られ、これは脳機能の変化を示している可能性があるという。 これはUAPを目撃した人たちが、自分が目撃したり体験したことを整理できず、さらにUAP体験を誰とも共有できなかったことから大きな不安を抱き、結果的に精神的に大きなストレスを受けてしまった可能性が考えられるそうだ。 また、目撃時にUAPの近くにいた人の中には、強烈な圧力や振動を感じ、身体的な不快感を覚えたという事例もあり、人に酔っては日常生活を送ることができないほど深刻な影響を受けたケースもあるという。 専門家の中には、これらの影響は電磁波やUAPに関連するその他の未知の要因に関連している可能性があると考える人もいる。しかし、UAPとの出会いと健康影響の関係を完全に理解するためには、さらなる研究が必要だ。 ロー氏は「我々は、専門家のコミュニティにUAP研究についての情報を提供し、彼らが事例を確認して議論を深め、専門医療がこのテーマにどう関わるべきかについて自分なりの見解を持てるようにしようとしています」と説明している。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事UAP Medical Coalition seeks to help medical professionals deal with UAP experiencers(Roswell Daily Record)よりhttps://www.rdrnews.com/news/national/uap-medical-coalition-seeks-to-help-medical-professionals-deal-with-uap-experiencers/article_b1ed8ec0-aa4f-11ed-8db6-57078bb7918a.html
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ミステリー 2023年02月25日 23時00分
「気球がどこから来たのか分かるまで撃墜はやめるべき」?アメリカの気球騒動にイギリスから慎重論
2月頭からアメリカ国内を騒がせている、謎の気球騒動。2月3日、アメリカのモンタナ州をはじめとする広い地域で謎の白い気球が確認。4日にアメリカのF22戦闘機によって撃墜された。この気球は中国の高高度偵察気球である可能性が高いとされたが、その後にアラスカ州やミシガン州、カナダ上空で目撃された3つの物体については分類が困難とされている。またアメリカ国防総省は、米軍がここ数週間に撃墜した他のUFOの起源について、はっきりとは分かっていないと認めている。 しかし、この撃墜措置に対してはアメリカ国内外でも賛否が分かれている。特に海外の専門家からは「UFOがどこから来たのか分かるまで、撃墜には慎重になるべき」との意見が出ているようだ。 >>ホワイトハウス、謎の気球騒動を受けて「新たなUFOタスクフォース」結成を発表<< 例えばイギリスの元航空幕僚長であり、1990年の湾岸戦争で英国空軍打撃司令部の最高司令官を務めたマイケル・グレイドンは「怪しい機体を戦闘機で粉々に吹き飛ばすのは、その起源を特定する最善の方法ではない」と述べ、さらに多くの謎の機体が発見された場合を踏まえて、自制することを示唆する発言をした。 彼はイギリスのLBCラジオに出演した際、「何が入っているか分からないうちは、確かに刺激的なニュースだと思う。しかし、内部にスパイ機器が搭載されている可能性も高い」と語った。 同じような飛行物体がイギリスの領空に入った場合、排除する必要があるかという質問に対しては次のように答えている。 「おそらく最も可能性が高いのは、海に向かって漂い、その後周囲に影響を及ぼさない場所に移動したことを確かめてから撃ち落とすことだろう。しかし領空侵犯してきた物体に対して興奮し、排除を急ぐ前に、実際にその物体の中に何が入っているのかを調べることは非常に有益であろう」 また、2月4日に撃墜された物体は中国の高高度偵察気球である可能性が高いという見解が米軍から出ている。 マイケルは「中国は既に多数のスパイ衛星を持っているのに、なぜわざわざ気球を必要とするのか、理由が明らかになっていない。おそらく衛星から得られる情報は十分であり、さらにGoogleやその他を利用すれば非常に多くの情報を得られるだろう。他の情報源から得られないものを気球から得ているのかもしれないが、私には全く理解できない」と述べている。 ちなみにイギリスのスナク首相は、イギリスには今回アメリカで騒動を起こした気球のような脅威を「阻止」するための「完璧な迅速対応」能力があると主張している。しかし元駐米英国大使で国家安全保障アドバイザーのキム・ダロッシュは、納得していないと述べている。 「この数十年間、つまり冷戦の終わりからずっと、イギリスは防衛への投資が不足していると思う。本当に必要なキットや装備をすべて持っているわけではないし、軍隊が持つ技術にもギャップがある。だから、首相が言うような万全の体制で臨めるかどうかは分からない」と懸念を示している。 我が国でも同様の飛翔物体が領空侵犯してきた際、どのような対応を取るべきか議論になっている。気球騒動に関し、どの国でも改めて検討すべき問題があることを見せつけたと言えるかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事World leaders urged to stop shooting down UFOs until we know where they're from(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/world-leaders-urged-stop-shooting-29218926
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