東明大貴
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スポーツ 2021年03月07日 11時00分
プロ野球OP戦、最優秀防御率獲得は不振の前触れ? 西・種市ら“タイトルホルダー”が相次いで苦戦するワケは
26日に予定されるセ・パ同時開幕まで残り1カ月を切った球界。1日からはオープン(OP)戦がスタートするなど、各選手の開幕へ向けた調整は仕上げの段階に入っている。 チーム、選手への表彰はないが、レギュラーシーズンと同様に順位や個人成績が記録されるOP戦。投打共に各部門トップの数字を残した選手には期待が集まるが、シーズンでは一転して今一つの成績に終わるケースもなくはない。近年その傾向が続いている部門の一つが最優秀防御率だ。 >>西武投手の死球に中日助っ人が激怒!「ストップ!」捕手の制止も空しく…OP戦で起こった前代未聞の乱闘劇<< 2018年のOP戦で最優秀防御率に輝いたオリックス・西勇輝(現阪神)は、「4登板・1勝0敗・防御率0.49」をマーク。失点を喫したのはOP戦ラスト登板の同年3月23日・阪神戦(6回1失点)だけだったため、開幕投手に内定していたシーズンの好成績を期待する声は多かった。 しかし、西は同月30日の開幕戦・ソフトバンク戦で敗戦投手になると、その後も黒星が先行する苦しいシーズンに。最終戦となった10月1日・楽天戦に勝利し何とか2ケタ勝利はクリアしたが、シーズン成績は「25登板・10勝13敗・防御率3.60」と3つの負け越しを喫した。 2019年のOP戦で「3登板・2勝0敗・防御率0.96」をマークし、最優秀防御率となったのはオリックス・東明大貴。前シーズンは「7登板・1勝4敗・防御率2.27」と少ない登板ながら防御率は2点台だったため、2015年以来となる2ケタ勝利が期待されていた。 ただ、迎えた同年シーズンは4月までの4登板で「1勝1敗・防御率.5.94」と安定感を欠き、同月21日に二軍に降格。その後7月4日に再昇格したもののそれ以降は登板機会がほとんどなく、最終成績は「7登板・1勝1敗・防御率7.11」に終わっている。 2020年のOP戦では、ロッテ・種市篤暉が「2登板・0勝0敗・防御率1.00」で最優秀防御率を獲得。その後のシーズンでも7月までは「6登板・3勝1敗・防御率2.20」と先発ローテの一角をしっかり務めていた。 ところが、8月1日の楽天戦で「5回2/3・8失点」とKOされた種市は、翌2日の抹消後に右ひじの故障が発覚。これにより9月14日に右肘内側側副靭帯再建手術を受けたため、「7登板・3勝2敗・防御率3.47」という成績でシーズンを終えることとなった。 苦戦が相次いでいるここ3年のOP戦最優秀防御率投手たちだが、OP戦で好成績を残したことで他球団のマークが強くなったことが苦戦の主原因として考えられる。また、調子のピークを早く持ってきてしまい、シーズンに入る頃にはピークアウトしてしまったという見方もできるだろう。 一方、それまで通算64勝の西が苦しみながらも2ケタをクリアし、同17勝の東明、同8勝の種市が今一つだったところを見ると、後者2名は他球団にはめられた可能性もある。OP戦ではバッテリーが相手打者にシーズンとは全く異なる配球をする、いわゆる“撒き餌”を行うこともしばしばだとされるが、この両名については実績が伴わないまま一軍起用させるため、相手打者がわざと打たなかった可能性もあるかもしれない。 ただ、投打の違いはあるが昨季はOP戦首位打者の阪神・大山悠輔が「116試合・.288・28本・85打点」といった好成績を残し、それまで数年“タイトルホルダー”の不振が続いていた流れを覆してもいる。OP戦最優秀防御率についても近年続いている負のジンクスが止まる可能性はあるが、今年の最優秀防御率投手は果たしてシーズンでどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月05日 11時30分
オリックス13年ドラフト2位、東明大貴ら8選手を戦力外…東明は現役続行を希望
オリックスは4日、東明大貴投手、左澤優投手、飯田大祐捕手、白崎浩之内野手、小島脩平内野手、松井佑介外野手、根本薫外野手、育成の比屋根彰人内野手と来季の契約を結ばないと発表。また、山崎勝己捕手の引退も併せて発表された。東明、白崎は現役続行の意向を持っており、その他の選手は未定とのこと。 東明は岐阜・富田高から桐蔭横浜大、富士重工を経て2013年にドラフト2位で入団。同い年のドラフト1位、吉田一将とともに即戦力右腕として、ルーキーイヤーから期待され、2年目の2015年には早くも10勝を記録。しかし、2016年、2017年と右肘の手術を受けてから、思うようなピッチングが出来ず、2018年、2019年はそれぞれ7試合に登板、1勝ずつを挙げるにとどまっており、今シーズンは中継ぎで2試合に登板しただけで、一軍での登板は少なくなっていった。まだ31歳と若いだけに環境を変えた上で、もうひと花咲かせてもらいたい。 白崎は埼玉栄高、駒澤大を経て2012年、横浜DeNAにドラフト1位で入団。大型内野手として期待され、2年目の2014年には101試合、2016年には92試合に出場するも打率は2割台前半、ホームランも2015年、2016年の6本が最多で、実力が開花せぬまま、2018年のシーズン途中にオリックスへトレードで移籍。2019年の春季キャンプでは万全の準備をして臨み、守備面でも猛アピールしたが、打撃が向上せず25試合しか出場出来ず、今シーズンは3試合に出場したのみでシーズンを終えてしまった。 小島はユーティリティプレーヤーとして、森脇浩司、福良淳一、西村徳文といった歴代監督から重宝され、飯田は若いピッチャーの相談役としても選手から慕われていた。松井は昨年、中日からトレードでオリックスに入団。今シーズンは二軍で結果を出していたが、一軍では振るわなかった。根本は山本由伸、榊原翼、山崎颯一郎と同期で、投手と外野手が出来る二刀流選手だったが、プロに入ってからは外野手に専念。長打が魅力の選手だったが、一軍で飛躍出来なかったのは残念でならない。 現役続行を決めた選手には違う環境での活躍を、現役に区切りをつける選手には違うステージでの活躍を祈るばかりだ。(どら増田)
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