東京国際映画祭
-
芸能ニュース 2020年11月02日 17時25分
橋本愛「自分や大切な人がいつ死ぬか分からない恐怖が常にある」コロナ前後の想い語る キム・ボラ監督と東京国際映画祭でトークセッション
11月1日、第33回東京国際映画祭2020の「アジア交流ラウンジ」にて、キム・ボラ監督と橋本愛のトークセッションが行われ、モデレーターを是枝裕和監督が務めた。 >>全ての画像を見る<< キム監督は、自身の監督映画『はちどり』が本国韓国だけでなく海外でも大反響を呼んだ、新鋭の女性監督。同作を自宅で鑑賞したという橋本が作品について質問し、キム監督が回答する形でトークセッションが進められた。 橋本は、同作について「ほんとに素晴らしい映画で、感動しました」とした上で、様々な“喪失”を経験しながらも成長する主人公・ウニと自身が多感だった頃を重ね合わせて「私もこの世界にすごく希望を持って生きていて、それが映画の最後の『世界は不思議で美しい』という言葉と自分の今の感覚が重なって、ふわーっと勝手に涙があふれてきました」と感想をキム監督に伝えた。 これを受けキム監督は、「心がこもった言葉でフィードバックをありがとうございます。人生もそのように繰り返し生まれて死んでいく、それがずっと繰り返されているのではないかという想いを込めました。橋本さんの言葉を聞いてそれを受け取っていただけたと思いました」と喜んだ。 橋本は、同作のチヂミを食べるシーンが印象的だったとのこと。チヂミをまるで飲むように次から次へと口に運ぶ様子にインパクトがあり、「まるではちどりがついばむようだ」と表現した。これを受けキム監督は、「実際には俳優さんはあんなふうには食べません。あんなふうに食べてほしいと演出しました。はちどりには食べるシーンが多く登場します。家族が食卓を囲むシーンでは、冷たい空気が流れながらもある種温かみがあるシーンになっています。食べることが人間の感情とどのようにつながっているのかを表現しました」と返答、細部までこだわり世界観を伝えていることを感じさせた。 最後に、トークセッションをオンラインで視聴している視聴者からの「コロナ禍の前と後でクリエイティブ面など変化があったのか」という質問に対して、「コロナ以前よりも、私たちは“人間のつながり”ということについて深く考えるようになったと思います。コロナは息で伝わっていく病気でもあります。私たちが息をしている、この息が他の人にも影響を与えるということを、まさに体を通じて実感している状況に置かれていると思います。また、共通の問題意識というのを共に考える状況に直面していると思うんです。クリエーターとしては、この“つながる”という重要な部分を、今まで見過ごしてきたと改めて考えさせられました。私の行動、息一つ一つが人々に影響を与え得るということを忘れさせないようにするきっかけになったのだと思います」と語った。 橋本は同じ質問に、「生きている感覚としてはビックリするくらい変わりません。毎日どこかで人は死んでいて、自分で自分を殺している人もいれば殺されている人もいて、それと同時に生まれていて、自分や自分の大切な人がいつ死ぬか分からないという恐怖を常に感じながら生きていて、この恐怖が世界的に顕在化されているように見えるというだけで。だから私の中では変わらなくて、だからパフォーマーとしてお芝居する上では何も変わらなくて。ただ唯一、観客として映画を見に行く意識は変わったなと思います。映画館がなくなってしまうという危機感、これまでの関係者の努力によって与えられた機会だったんだと身にしみて分かりました。ほんとに映画館に行かなければという気持ちでいっぱいです」と答えた。 2時間に及ぶトークセッションはあっという間に終了となり、静かに耳を傾けていた是枝監督からは「ずっと聞いていたい」と感想を口に。「今日の2人は大正解だった」と、自身がオファーした2人の化学反応を喜んだ。第33 回東京国際映画祭開催期間:2020 年 10 月 31 日(土)~11 月 9 日(月)会場: 六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほかhttps://2020.tiff-jp.net/
-
芸能ニュース 2020年09月30日 17時00分
「映画業界の危機的状況は、コロナだけが原因ではない」是枝監督、東京国際映画祭に向け想いを語る
10月31日より開始の第33回東京国際映画祭に向け、9月29日、全ラインナップ・各イベントの魅力・見所を発表する記者会見が開催。本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める役所広司、深田晃司監督、是枝裕和監督が登壇した。 >>佐久間由衣、伊藤沙莉も受賞! 東京国際映画祭、小池都知事も駆け付け東京五輪への意気込み語る<< 本年の映画祭開催にあたり、感染防止対策に万全を期し、マスコミ・観客の安心・安全を確保するため、東京都策定の「東京都感染拡大防止ガイドライン」及び全国興行生活衛生同業組合連合会策定の「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を踏まえ、港区保健所の監修も仰いだ形での感染予防の取り組みを行うという。 映画祭の開催について役所は、「形は変わっているのかと思いますが、映画を通して、様々な方に『勇気』や『力』を与えられるための映画祭ですから、なんとか盛り上げてやっていきたいと思います」と意気込みを話した。 コロナ禍の中、仕事をする上で心構えや、感じ方などで変化があったかを聞かれると、「実際に、今年撮影しようとしていた作品がほどんと中断してしまったり、公開が来年に延期になってしまったりと、(関係者は)その決断をするのも相当大変だったと思うのですが、正しかった、と思っています。僕は、色んな事が起きて(世間が)激変してしまい、それを乗り越えたときに素晴らしい映画が出来上がると思っています。撮影の現場は、まだまだ苦労がたくさんあるかと思いますが、スタッフやキャストは何とかこの苦難を乗り越えようとしています」と話し、コロナ禍の自宅時間については「身の回りの断捨離や掃除、かなりやりましたね。こういう事が自分は好きなんだな、という発見もありました(笑)。この機会に、少し運動も始めましたね」と意外な一面も見せた。 深田監督は、コロナ禍でのミニシアター救済のクラウドファンディング「ミニシアターエイド」の活動が話題となった。想定以上の広がりを見せ、実際集まった金額や周りの反応などをどう感じたか聞かれると、「私だけではなく、濱口竜介監督をはじめ有志の方々数人で分担して進めていたことです。あの時期はどの業界も大変だったとは思いますが、もともと助成金の少なかったミニシアターは特に大変でした。そんな中、役所広司さん、是枝監督をはじめとした多くの監督、映画人の方々が真っ先に賛同のコメントを贈ってくださいました。あとは映画ファンの力ですね。これだけ『ミニシアターに無くなってほしくない』『ミニシアターが支える多様な映画に無くなってほしくない』と願う映画ファンがこんなに居たんだと思えたことは、多くの映画人にとって大きな支えとなったと思います」と話した。ミニシアター業界の人との多くの出会いもあり、楽しい経験だったようだ。 この活動について、新しいムーブメントを感じたかと問われた是枝監督は、「今回嬉しかったのは、やはり“ミニシアターに育てられた”という記憶みたいなものが、作り手にも一般のお客さんの中にも残っていて、その熱い思いが具体的に金額として出てきたことに勇気づけられた人は多かったと思うんです。映画業界全体が迎えている危機的状況は、コロナだけが原因ではなくて、潜在的にはこの20年近くで起こっている事。どうやって映画業界全体が改革の意識を持てるのか、僭越ながら一人の作り手として働きかける事を考えています。(日本が)豊かな映画祭を持つという事は、この国の文化にとってとても大事なことなので、できるだけ前向きに関与していきたいと思っています」と語り、「この映画祭が映画の『多様性』だったり、『作り手と観客の交流の場』だったり、そして山中貞夫監督の作品の上映などにみる『この国の映画の歴史』に対する意識と、『映画の未来に対する視線』というものは、映画祭にとってとても大事で、映画というものを、いまどう考えて、この先どのように捉えていくのかを表明する場所でもあるわけです」と、今回の映画祭の重要さを改めて強調した。 第33回東京国際映画祭は、10月31日~11月9日六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)などで開催される。
特集
-
少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
-
ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
-
-
Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
-
一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
-
株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分