宝富士
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スポーツ 2023年01月29日 11時00分
大相撲1月場所、観客の問題行動が続出した背景は 先場所までに比べ急増、声出し緩和以外の原因も?
1月8〜22日にかけて行われた大相撲1月場所。大関・貴景勝が「12勝3敗」をマークし2020年11月場所以来、自身3度目となる優勝を果たした。 今場所は2022年11月場所で正代が大関陥落、御嶽海が大関特例復帰に失敗したことで125年ぶりに1横綱1大関となった上、横綱・照ノ富士の休場により0横綱1大関に。その1大関だった貴景勝が番付最上位としての地力を見せた場所となったが、熱戦続く傍らでは観客の問題行動も目立った。 5日目の貴景勝対平幕・玉鷲戦では、行司が軍配を返し、両力士が腰を下ろした後も客席の一部ファンが「貴景勝!」と大声で名前を叫び、怒鳴り声のようなヤジを飛ばすなど静かにならず。両力士はヤジで集中を乱されたのか、立ち合い呼吸が合わず3度不成立に。4度目でようやく成立し貴景勝が勝利した後にも指笛の音が鳴り響いていた。 >>大相撲、貴景勝戦中の一部観客に「マナー悪すぎ」ヤジ連発で怒りの声 取組も3度ストップ、原因はルール緩和?<< また、11日目の平幕・宇良対平幕・輝戦でも、腰を下ろした両力士がほぼ同時に右手を地面についた瞬間に突然「オラ宇良! 頑張れ!」という大声のヤジが上がり、これにつられたのか輝がつっかけてしまい立ち合い不成立に。すぐに土俵下の勝負審判へ頭を下げた輝は同じ失敗はできないと固くなったのか、2度目の立ち合いは左足をあまり踏み出さず、その場で胸を出すように立って宇良の当たりを受け止める中途半端な形となっていた。 今場所はこれ以外にも10日目の平幕・遠藤対平幕・宝富士戦で取組開始まで声援・ヤジが止まらなかったり、千秋楽の平幕・御嶽海対宝富士戦で御嶽海が勝利した直後に指笛が鳴ったりといった事例があった。立ち合い中の声援やヤジは力士の集中力を乱すとかねて問題視されている上、指笛については観戦契約約款(2012年1月26日制定、同年5月1日施行)で禁じられている「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」にも該当するが、マナーやルールに違反した観客は少なからず目についた。 「今場所、問題視された観客の問題行動ですが、コロナ禍以前の2019年までに比べると特段多かったわけではありません。ただ翌2020年以降と比較するとかなり目立った印象です。相撲協会はコロナ禍を理由に2020年から禁止していた声出し応援を、今場所からマスク着用の上ならOKと一部緩和。これもあり今場所は取組前の仕切りで多くの声援が上がっていましたが、場内のにぎやかな雰囲気に気分が高揚しはめを外してしまった観客も少なくなかったということなのでは。また、3年ほど静かな本場所が続いていた分、ヤジ・指笛は力士や視聴者にとって以前よりうるさく聞こえた面もあったようです」(相撲ライター) 協会は今場所から声出しと共に、それまでは1人1本程度としていた飲酒も本数制限を撤廃するなど緩和しているが、これもヤジの頻発に影響したのではという見方もある。競技は違うが、プロ野球・阪神の青柳晃洋は2023年1月15日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演した際、本拠地・甲子園でのヤジについて「コロナになってお酒とかが販売できなくなって(たけど)、最近お酒出てきてからちょっと増え始めましたねヤジは。飲むとやっぱり言っちゃうらしくて」とアルコールの有無に左右されている面があると指摘している。相撲でも同様の現象が起こっているとしても不思議ではないだろう。 土俵上の力士に声援を送るのは現地観戦の醍醐味の一つではあるが、興奮のあまり取組に水を差すことがないよう、ファンには節度を持った行動が求められているといえそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月23日 19時30分
大相撲、御嶽海戦の一部客に「違反行為だ」取組後の指笛に批判 観戦ルール厳格化を求める声も
22日に行われた大相撲1月場所千秋楽。平幕・御嶽海の取組直後に指笛が響き物議を醸している。 前日まで「6勝8敗」の御嶽海はこの日、「8勝6敗」の平幕・宝富士と対戦。立ち合い互角にぶつかり合うと、左下手を差そうとしてきた宝富士に右のおっつけで応戦。その後、宝富士が後方に引いたところに乗じて前に出て土俵外へ押し出した。 御嶽海が押し出しで勝利した直後、場内からは御嶽海に対する拍手が起こったが、ほぼ同時に一部客が吹いたと思われる指笛の音が鳴り響く。ただ、御嶽海は特に顔色を変えないまま、取組後の一礼を終え土俵を降りた。 >>大相撲・遠藤戦、ヤジ連発で取組狂った?「立ち合い前に騒ぐな」一部客の行動に批判、ルール緩和の弊害か<< 取組直後に響いた指笛に対し、ネット上には「協会が変に騒音出すなって決めてるのに何違反行為してるんだ」、「誰がやったのか知らんがつまみ出せよ、絶対自分が目立ちたかっただけだろ」、「大熱戦ならまだしも、特に盛り上がる要素なかったのに指笛吹くのは理解できない」、「この手の違反行為は昔から問題になってるがいつになったら改善されるのか」、「今場所は今日に限らず客のマナー違反が目に余るわ」といった批判の声が相次いだ。 相撲協会は観戦契約約款(2012年1月26日制定、同年5月1日施行)の中で、「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」を禁止行為と定めている。御嶽海戦後に響いた指笛はこのルールに抵触する問題行為だと憤っているファンは少なくないようだ。 「本場所では協会側がルールを設けているにもかかわらず、優勝を左右する一番や下位力士による番狂わせが起こった取組後、興奮を抑えられないのか指笛を吹いてしまう観客が少なからずいることが以前から問題視されています。ただ、今回の一番は御嶽海が負け越し、宝富士は勝ち越しが既に決定しており、取組も激しい攻防が展開される熱戦という内容でもありませんでしたので、より場違いな行為だと指笛に不快感を抱いたファンも散見されます」(相撲ライター) 協会がマスク着用の上なら声出しOKとルールを緩和した中で行われた今場所は今回の指笛だけでなく、立ち合い直前の声援・ヤジも頻発するなど一部客のマナー違反が目立つ場所だった。このこともあってか、一部からは「次の3月場所は声出し禁止に戻した方がいい」という意見も上がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月18日 19時30分
大相撲・遠藤戦、ヤジ連発で取組狂った?「立ち合い前に騒ぐな」一部客の行動に批判、ルール緩和の弊害か
17日に行われた大相撲1月場所10日目。今場所6勝目を挙げた平幕・遠藤の取組前に大量のヤジが飛び物議を醸している。 前日まで「5勝4敗」の遠藤はこの日、「6勝3敗」の平幕・宝富士と対戦。遠藤は幕内トップクラスの人気を誇る力士ということもあり、取組前の仕切り中には遠藤の名前を呼ぶ声や拍手が客席から上がっていた。しかし、仕切りが終わり行司が軍配を返した後も、一部ファンは叫ぶことをやめず。「えんどーーーーー!」という男性の声や「遠藤本気出せ!」という女性の声など、中継でも聞き取れるほどの音量のヤジもいくつかあった。 客席が完全には静まらない中で取組は始まったが、立ち合い右足から前に踏み込んだ宝富士に対し、遠藤はたたきを見せつつ右に変化。宝富士の背面につくとそのまま土俵外へ送り出したが、取組時間わずか2秒での決着に場内からはどよめきが上がっていた。 >>大相撲、貴景勝戦中の一部観客に「マナー悪すぎ」ヤジ連発で怒りの声 取組も3度ストップ、原因はルール緩和?<< 取組開始までやまなかった客席からのヤジについて、ネット上には「宝富士がモロに変化食らったの、客席が騒がしかったせいだろ」、「場内がガヤガヤしてて気が散った部分があったとしてもおかしくはないな」と、宝富士の相撲に悪影響を及ぼしたのではとの指摘が上がった。 また、ファンの間からは指摘のみならず「客のヤジがうるさすぎて聞くに堪えない、大事な立ち合い前に騒ぐなよ」、「中継見てても耳ざわりだったぐらいだから、土俵上の力士はもっとうるさく感じていたのでは」、「立ち合い前になってもしつこく声出してる奴は何を考えてるのか」、「ルール緩和があったとはいえ、力士が腰を下ろした時ぐらいは黙っておけないものか」といった批判も相次いだ。 相撲協会は新型コロナの影響もあり先場所まで声出し応援は禁止としていたが、今場所からはマスク着用の上での声出しはOKとルールを緩和している。ただ、立ち合い中の声援やヤジは力士の集中力を乱すとかねて問題視されており、今回のヤジについても褒められた行為ではないと不満を抱いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年09月25日 11時00分
大相撲解説・舞の海氏、正代戦で「また馬鹿にした」と批判 実況も苦言、9月場所も問題発言連発
本日25日が千秋楽となる大相撲9月場所。横綱・照ノ富士の故障休場(10日目)、大関・正代(9日目)、御嶽海(11日目/来場所関脇転落)の負け越しと上位陣にアクシデントが相次いだ場所だった。 ふがいない上位陣にファンがため息をつく一方、土俵外でひんしゅくを買ったのがNHK大相撲専属解説者・舞の海秀平氏(元小結)。今場所も千秋楽までに、ネット上で暴言・失言と問題視されるような発言が相次いだ。 初日の平幕・錦富士対平幕・琴恵光戦では、取組後に無関係の平幕・宝富士をけなすような発言をしたとして物議を醸した。舞の海氏ははたき込みで勝利した錦富士を落ち着いて攻めていたと評価。この後、実況アナウンサーは「青森からの、くにもん(同郷)の後輩ですね錦富士は。舞の海さんにとって」とさらに話を振った。 すると、舞の海氏は「宝富士もかなりのベテランですからね。いつまで(現役)できるか分からないですから」と、錦富士と同部屋・同郷の宝富士の名を突然出し今後を心配。これを聞いた実況は「いやいやそんな…」と苦笑し、ネット上にも「突然名前出して終わった扱いするのは失礼極まりない」などと苦言が相次いだ。 9日目の平幕・栃ノ心対平幕・琴勝峰戦前には、解説として共演していた西岩親方(元関脇・若の里)への発言が問題視された。中継では『NHKスポーツ』にアップされた8日目の取組の再生ランキングトップ3が紹介。実況は大関・貴景勝に敗れるも善戦を見せ3位に入った平幕・高安について、現役時代は兄弟子として高安を指導した西岩親方に話を振った。 西岩親方は前日まで「6勝2敗」の好調の高安にさらなる奮起を期待したが、この直後、舞の海氏は西岩親方に対し「親方まだ、(高安を)見捨ててなかったんですね?」と発言。これを聞いた西岩親方は「もちろんです」と即座に否定。直後には実況も「見捨てるわけないじゃないですか」と苦笑交じりに舞の海氏に反論し、ファンの間からも「後で抗議されても文句言えないレベル」と批判が上がった。 9日目の舞の海氏は西岩親方だけでなく、正代にも問題発言を放っている。正代はこの日平幕・宇良に引き落としで敗れ、今場所の負け越し・カド番転落が決定。取組終了後、舞の海氏は「両足をそろえて(体を)残してるのは(ダメ)ですね、これはどんな力士でも引かれたら落ちますよ」と、押しに耐える際の足の運びが良くなかったと敗因を指摘した。 この後、舞の海氏は「大関という制度に甘えてないか」とカド番ではない今場所、気を抜いていたのではと苦言を続けた後、「もっと開き直って暴れてほしい。(現状は)『人生楽しいんだろうか?』って思ってしまいますよね」とメンタル面を心配。ネット上には「舞の海がまた正代のこと馬鹿にしやがった」、「相撲で苦しんでる=人生楽しんでないってどんな思考だよ…」と呆れ声が寄せられた。 「舞の海氏は今場所に限らずしばしば発言内容が物議を醸している解説者ですが、いい時は褒める、悪い時は苦言を呈すると毀誉褒貶がはっきりしているため、不振力士へのコメントを厳しすぎると捉えられやすい面はあります。正代に対するコメントが問題視されたのはこの解説スタンスによるところが大きいでしょう。一方、宝富士や西岩親方への発言は両名がどちらも自身と同じ青森出身であることを踏まえると、本人としてあくまで冗談のつもりで口にしたのでは」(相撲ライター) 本日の千秋楽もNHK中継に出演予定の舞の海氏。今場所最後の一日でも問題発言が飛び出すことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年09月12日 19時30分
大相撲、舞の海氏に「失礼極まりない」と批判 錦富士戦の解説、ベテラン力士への暴言に実況も苦笑
11日に行われた大相撲9月場所初日。平幕・宝富士(伊勢ヶ濱部屋)にまつわる中継解説・舞の海秀平氏(元小結)の発言がネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、平幕・錦富士(伊勢ヶ濱部屋)対平幕・琴恵光(佐渡ヶ嶽部屋)戦後の発言。この一番は琴恵光の攻めを、左に動いていなした錦富士がはたき込みで勝利したが、実況アナウンサーから感想を聞かれた舞の海氏は「錦富士の方が落ち着いて(相手を)さばいてましたね」と評価。この後、実況は「青森からの、くにもん(同郷)の後輩ですね錦富士は。舞の海さんにとって」とさらに話を振った。 すると、舞の海氏は「宝富士もかなりのベテランですからね。いつまで(現役)できるか分からないですから」と、突然錦富士と同部屋・同郷の35歳・宝富士の今後を心配。これを聞いた実況が「いやいやそんな…」と苦笑する中、「(26歳の)錦富士、この若い青森県出身力士が(上位に)上がってくるまでに、宝富士にはなんとか踏ん張ってもらいたいですね」とさらに話を続けた。 >>大相撲解説・舞の海氏、「過去最悪レベル」と批判された問題発言も 群雄割拠が続く2022年、土俵外での失言相次ぐ<< この舞の海氏の発言を受け、ネット上には「もう年だし先は長くないって決めつけるのは失礼極まりない」、「何勝手に終わった扱いしてんだ、別に成績落ち込んでるわけじゃ無いのに」、「錦富士上がるまで踏ん張れっていうのも引っかかる、じゃあ錦富士が上位にいけば用無しってことか?」といった批判が相次いだ。 「角界では一般的に幕内力士の引退年齢は30歳前後が多いとされており、35歳の宝富士も年齢だけを見れば、舞の海氏が口にしたように『いつまでできるか分からない』立場とはいえます。ただ、ここ数年は平幕上位~中位を常にキープと番付は安定しており、先の7月場所も『9勝6敗』で勝ち越しと、まだまだ引退にはほど遠い状況。これもあり実況は苦笑交じりに否定の意を示し、ファンの間からも反論が噴出したのでは」(相撲ライター) 初日の取組は平幕・高安相手に最後は引いて敗れたものの、立ち合いのぶちかましをこらえ互角に組み合うなど動きは悪くなかった宝富士。まだまだ安泰と舞の海氏に思い直させるような結果を今後14日間で残すことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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