パットン
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スポーツ 2022年04月24日 11時00分
降板で憤り、広島・九里の“ベンチで地団太”よりひどい? 負傷し罰金500万円、大問題となった投手も
19日に行われた広島対巨人戦。「1-3」で広島が敗れたが、試合結果以上に話題となったのが広島のプロ9年目・30歳の九里亜蓮の降板直後の姿だった。 この日先発の九里は「5回106球3失点(自責2)・被安打6・四死球4」と試合を作れずにいた中、6回表無死で第2打席が回ってきたところで代打を送られ降板。この直後、九里はベンチ内で突然地面を両足で何度もけりつけるなど荒ぶる姿を見せた。 >>広島・九里、ベンチで地団太を踏み激怒? 真顔の助っ人に批判のワケは、降板直後の一場面が物議<< 中継カメラが映していたこの九里の姿を受け、ネット上には「九里が地団太踏んで怒ってる」、「不甲斐ない投球内容に感情が抑えられなかったのか」と驚きの声が寄せられた。一方、「八つ当たり自体は良くないことだけど、手で物を殴ったりしなかっただけまだマシに思える」、「その後表だって采配批判するようなことも無くてホッとした」と、この程度の荒ぶり方で済んで良かったとするコメントも多数見られた。 球界では過去にも、降板後に悔しさを抑えきれない姿がファンの間で話題となった選手がいる。DeNA・パットン(現テキサス・レンジャーズ)は、今回の九里よりも激しい怒りで八つ当たりをし、けがをしている。2019年8月3日・DeNA対巨人戦、「5-3」と2点リードの8回表に3番手として登板したパットンは、「0.0回2失点」と1死も取れずにKOされる。降板を告げられベンチに戻ると、ふがいない自身へのいら立ちからか、ベンチ内に設置されていた冷蔵庫を殴打。右手で2発、左手で1発、ボクサーのワンツーパンチのように殴りつけた。 この行動により「右手第5中手手根関節の脱臼骨折」をしたパットンは、球団から罰金500万円、球団が行う野球振興活動への参加というペナルティを科されている。また、負傷によりレギュラーシーズンを棒に振ったため、多くのファンから「こんな形でシーズン終盤戦を離脱するなんて」と失望の声が寄せられた。なお、当時の報道によるとパットンに殴られた冷蔵庫は無傷だったといい、このことを面白がる声も一部あった。 降板後の悔しさの大きさから、物への八つ当たりにとどまらず監督を公然と批判した投手もいる。日本ハム・金村暁(現阪神一軍投手コーチ)は、先発を務めた2006年9月24日・ロッテ戦で、「4-1」と3点リードで迎えた5回裏2死満塁の場面で、当時のヒルマン監督(現ロサンゼルス・エンゼルス育成コーチ)に降板を告げられる。これにより、5年連続2ケタ勝利、6年連続規定投球回到達を逃した金村は、試合後に応じた取材の中で「絶対に許さない。外国人の監督だから、個人の記録はどうでもいいんでしょう。顔も見たくない」とヒルマン監督を痛烈批判しファンを騒然とさせた。 ただ、金村はその後球団から罰金200万円、プレーオフ終了までの出場停止処分を受けたことや、前年まで日本ハムで共にプレーしていた岩本勉氏(現野球解説者)ら先輩たちから叱咤激励を受けたことで猛省。この姿勢を受け入れたヒルマン監督は、同年10月25日の日本シリーズ第4戦・中日戦で金村を先発起用。金村も「5回無失点」の好投でヒルマン監督に応えた。 今回の九里は地面をけりつけた後、すぐに手に持っていたペットボトルの水を飲んで落ち着きを取り戻しており、試合後も首脳陣批判などはしていない。八つ当たりが目立ってしまったものの、特に大事には至らなかったことに安堵したファンもいただろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年04月17日 11時00分
降板投手の“暴力行為”に球団が大激怒! ベンチで起こった衝撃のアクシデント、日本ハム・中田の転倒負傷はまだマシだった?
これまで日本ハム一筋(2008-)でプレーし、「1422試合・.252・257本・937打点・1325安打」といった数字を残しているプロ14年目・31歳の中田翔。7日・ソフトバンク戦中に右目を負傷したアクシデントが多くのプロ野球ファンの間で話題となった。 中田は「4番・一塁」でスタメン出場したが5回裏1死一、二塁の場面で空振り三振を喫した後ベンチでバットをたたき折り、その後6回表の守備から途中交代。一夜明けた8日の試合前練習に、なぜか右目のまぶた付近を大きく腫らした状態で参加した。 この中田の負傷について、チームを率いる栗山監督は前日にバットを折った直後、ベンチ裏でつまずいて転倒したことが原因と報道陣に説明。また、6回表からの途中交代はこの負傷が原因であったことを明かした。 8日の試合を欠場後9日からスタメンに復帰したが、ネット上には「ベンチで暴れた後に転倒負傷って何やってんだよ」、「チームの士気を乱すような行動は慎んでほしい」といった苦言や批判の声が挙がった。ただ、過去の球界では中田がかわいく思えるような行動をベンチ内で起こし、結果チームに大迷惑をかけてしまった選手たちがいる。 >>日本ハム・中田の右目負傷に疑惑の声「ないとは思うがどう見ても…」 ベンチ裏での転倒が原因? 栗山監督の説明が物議を醸すワケ<< 1989年に阪神が獲得した助っ人・フィルダーは、同年8月終了時点で36本塁打をマークするなど主軸としてチームを牽引。ところが、9月14日・巨人戦で空振り三振を喫したことに激昂しベンチ内でバットをたたきつけたところ、そのバットが跳ね返り右手に直撃してしまった。 フィルダーは同戦までに「.308・38本・81打点」と好成績を残していたが、バット直撃で右手小指を骨折してシーズンを棒に振ることに。また、この一件が関係したかは不明だが、シーズンオフに阪神との契約延長交渉がまとまらず同年限りで退団となっている。 現在巨人で一軍投手コーチを務める杉内俊哉は、ダイエー時代の2004年にベンチで大暴れし球団の怒りを買っている。同年6月1日・ロッテ戦に先発した杉内は、2回まで7点を失う大乱調。すると、不甲斐ない投球に感情を抑えられなかったのか、2回表が終了しベンチに戻った直後、突如としてベンチを両手で殴りつけた。 ベンチを殴った直後から両手が赤く腫れ上がった杉内は、途中降板して病院に直行したところ「両手の第5中手骨骨折」で全治3カ月と診断されてしまう。これを受けた球団は杉内に「罰金100万円(後に600万円に増額)・謹慎10日」と重いペナルティを科した。なお、その後杉内はレギュラーシーズン中には復帰できず(ポストシーズンでは復帰)、最終成績も「2勝3敗・防御率6.90」とサッパリだった。 杉内がベンチを殴り負傷してから約15年後の2019年には、DeNA・パットンがベンチ内の冷蔵庫を殴りつける騒ぎを起こしている。同年8月3日・巨人戦で登板したパットンは、1アウトも取れないまま2点リードを同点に追いつかれ降板。ベンチに戻ったパットンは、そのままベンチ内に設置されていた冷蔵庫を両手で複数回殴打した。 パットンはこの行動により「右手第5中手手根関節の脱臼骨折」を負い、治療のため戦列を離れ母国アメリカに一時帰国。結果的にレギュラーシーズンを棒に振るはめとなった(ポストシーズンでは復帰)。当然球団側もこの問題行動を見過ごすことはなく、パットンに罰金500万円の処分を下している。 一時の怒りに身を任せた結果、全員長期離脱をしいられる結果を招いた3名。欠場が1日だけで済み、球団から特にペナルティも科されなかった中田は逆に幸運だったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月06日 18時30分
DeNA・ラミレス監督に「意味が分からん」ファン困惑 またしても物議の継投策、本人は「経験してもらいたかった」と弁明
5日に行われたDeNA対ヤクルトの一戦。この試合でDeNA・ラミレス監督が打った継投策が、ネット上のDeNAファンの間で物議を醸している。 問題となったのは、「8-0」とDeNA8点リードで迎えた9回裏の継投。この回ラミレス監督は石田健大に代え、パットンを3番手の中継ぎとして投入。パットンはヤクルトの先頭・坂口智隆をレフトフライに打ちとり難なく1アウトをとった。 ところが、この直後ラミレス監督はパットンを降板させ、ドラフト3位ルーキーの伊勢大夢を4番手としてマウンドへ。急なタイミングでの交代に思うところがあったのか、パットンは首をかしげながらマウンドを降り、その後はベンチで頬づえをつき、ふてくされたような表情で戦況を見つめていた。 >>DeNA・ラミレス監督に「理解不能」批判の声継投ミスに元巨人・上原氏も苦言、試合後の弁明にも反発相次ぐ<< その後伊勢が1点を失うも、「8-1」で試合には勝利したDeNA。しかし、ラミレス監督の継投を受け、ネット上には「は?何でこのタイミングで交代?」、「打たれた訳でも無いのに意味が分からん」、「パットンめちゃくちゃ不服そうだけど、一体何の意図があるんだ」といった困惑の反応が多数寄せられている。 一方、「大差がついてたし、多少打たれてもいいから伊勢に経験を積ませたかったのでは?」、「ヤクルトはこの後山田、村上(宗隆)、青木(宣親)と好打者が続くから、伊勢に場数踏ませる意味合いがあったんじゃないか」といった、交代の理由を推測するコメントも複数見受けられた。 「試合後の報道では、継投の理由についてラミレス監督が『ああいう状況で経験してもらいたかったというのがある』と語ったことが伝えられています。ヤクルトの主力打者相手に経験を積ませることで、伊勢を早く計算の立つ中継ぎにしたいという思惑があったようです。ただ、この理由についてもファンからは『じゃあパットン出さずにイニングの頭から伊勢を出しとけよ』、『絶対事前に説明してなかっただろ、パットンかなり不満げだったし』といった批判が挙がっていますが…」(野球ライター) ラミレス監督は6月30日の対巨人戦でも、それまで1失点の好投を見せていた濱口遥大を6回途中に突如降板させ物議を醸している。相次ぐ不可解な継投は「今後の戦いへ向けた準備の一環」、「今試せる継投は全て試して、中盤以降の戦いに備えているのでは」との見方もされているが、果たして今回の継投は今後吉と出るのだろうか。文 / 柴田雅人
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