「桂は、知人らと『2億ウォン(日本円で約2000万円)の出演料が入る』と、偽造した契約書を担保に高級外車のポルシェをリース。さらにこれを担保に消費者金融から金を借りたが、月額百万ウォン(同約10万円)の車の賃料を全く支払わなかったことから、8月3日にソウル地検に在宅起訴されたのです」(社会部記者)
だが、覚せい剤所持で日本の芸能界を追放された桂の「金欠ぶり」と「詐欺手口」は、実は我が国にも忍び寄っていたのである。
音楽プロデューサーのKAZUKI氏が言う。
「実は、'12年に『コネはあるのでチャン・グンソクの主演映画を作らないか?』との利権話が、韓国の芸能企業から寄せられた。そのため、私が携わる動物愛護団体『詩月財団』と協議し、動物愛護映画を撮影しようとなったのだが、この際に彼に主演を頼むには桂銀淑を通すのが最も早いとの意見が寄せられ、彼女にアプローチを開始したのです」
ただ話を持ち掛けると、すでに金欠状態だったのか、桂側はいくつもの要求を突き付けてきたというのだ。
「『1000万円くれたら動いてあげる』、『私に合う曲があれば歌ってあげる』とこうなんです。そこで彼女のハスキーボイスを復活させることを目標に、テレサ・テンの幻の楽曲『永遠の眠りに』を提供した復帰策を計画。俺が'15年6月に総合プロデューサーを務め、パリで開催される『ジャパンエキスポ』の60周年イベントに彼女を招き、新曲を発表する準備を始めたのです」(KAZUKI氏)
ちなみに『ジャパンエキスポ』とは、日本の漫画や伝統文化を広めるために、毎年フランスで開催されている文化イベント。要は、同氏は桂の復帰計画をアシストしようとしたのである。
ところが、その後事態は急変を見せたという。
「支払い時期が近づくと、『桂銀淑が犯罪組織に絡んでいる可能性がある』との話が別の韓国筋から寄せられた。そのため1000万円の支払いを取り止め、イベント出演の企画もご破算にしたのです」(同)
まさに、危機一髪とはこのことといえるのかも。