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ベジタリアンで血圧降下の作用

 国立循環器病研究センターは先ごろ、肉類の摂取を制限し、野菜、大豆を中心とした豆類、豆腐、精製していない全粒穀物などの植物性の食品を中心とする食生活と血圧降下の関連を突き止め発表した。予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長らの研究によるものだ。
 「肉類の摂取を制限するベジタリアンの食生活が血圧降下と関連していることは、これまでいくつかの研究で指摘されていました。しかし一方、その逆の研究結果、つまり、肉食で血圧を下げたという成果も発表されていたのです」(医療関係者)

 西村室長らは、約2万2000人を、約6週間から最長22年間追跡した血圧データと、野菜や豆類、豆腐、精製しない穀物などベジタリアン型の食事の関係を調べた。すると、野菜などを積極的に食べさせた人は、肉類を食べる人に比べ最高血圧が4.8、最低血圧が2.2低かったのだ。

 ベジタリアン型の食生活は、乳製品や卵・魚を食べるなど複数あることから、今後は食事パターンを特定し、より具体的な食事指導につながる研究を目指すという。

 血圧降下剤を使わない治療で成果を出している松本光正医師は、「ベジタリアンの方が血圧が低いというのは、肉食そのものが身体にとってストレスなのではないか」という見方を示す。

 松本氏の場合は、摂取カロリー自体を低くすることで血圧を下げるアドバイスを行っている。ちなみに、高血圧の記者がその指導に従い、1日の摂取カロリーを1800キロカロリーに抑えた食事を1カ月続けたところ、160-100の血圧が150-90まで下がった。食事内容は、三度のご飯と具だくさんの味噌汁、ホウレンソウのおひたし。考えてみれば、結果的にこれもベジタビリアンの食生活か。

 改善を目指す人は、試す価値有りだ。

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