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高松宮記念(GI 中京芝1200m 30日) 重賞2連勝と本格化したローレルゲレイロが虎視たんたん

 どこまで上向いていくのか。GIII連勝中のローレルゲレイロが天井知らずの勢いを見せている。
 それを実感させたのが19日の1週前追い切りだった。栗東坂路で800m51秒0→36秒8→23秒9→11秒9。全体の時計も素晴らしいが、特筆すべきはラスト2Fの切れ味だ。いくら時計の出やすい馬場状態だったとはいえ、このタイムはなかなか出ない。
 「ビッシリやって、完ぺきな動きだった。ゴール前でもまだ加速しているようだった。前走でも十分いい状態だったけど、さらに上向いている」と昆師は静かな笑みを浮かべた。
 かつて最強の1勝馬と呼ばれた馬が、最強のスプリンターへ変貌を遂げようとしている。

 それまでの詰めの甘さがウソのように、今年に入ってからはまさに馬が変わった。前々走の東京新聞杯で重賞初Vを達成すると、前走の阪急杯も鮮やかに逃げ切った。その後はマイラーズCから安田記念というローテーションが予定されていたが、急きょ路線を変更。その理由を昆師はこう明かす。
 「アストンマーチャンが出走を回避した。あの馬が出ていれば前半の3Fが32秒台の超ハイペースになっていただろうけど、いないならウチの馬のペースに持ち込めるはず。前残りの目が十分に出てきた」
 1200mだった昨夏のキーンランドCは11着に大敗したが、当時とは馬のデキが違う。GI奪取の千載一遇のチャンスを逃すまいと指揮官は考えたようだ。
 「今の勢いで何とかGIを…」

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