言い換えれば、プレゼントはその行為自体が、自己満足の喜びだったりする。
それが相手の嗜好と一致していればいいが、不幸にもズレ過ぎていると困惑を招き、迷惑がられ、結果的に困ったなあとなることも多い。指輪のサイズが合わないだとか、デザインが好きじゃないといった基本的なことはさておき、意味が分からず困惑することもあるようだ。
例えばあるキャバ嬢は、雑誌以外の本を全く読まないのだが、客に北海道土産のラベンダーの“ブックマーク”を貰ったそうだが、しばらくこれの使い方さえ分からなかったという。
また、あるキャバ嬢は海外出張の多い客から、非常に高価なアンティークの装身具をプレゼントされた。しかし、当時はただの使い古しのボロいイヤリングだと思っていた。価値が分かった今も着ける機会はなく、有りがたみは特に感じていない。
同じく海外出張で帰国する度、原住民製作の木彫りの人形をプレゼントされ、辟易している子も。
陶芸教室に通っているというる客から、茶碗や食器など自作の品をプレゼントされるたび、こっそり捨てている子などなど枚挙に暇がない。
結局本人にとって興味のない物、役に立たない物、使わない物、いらない物。これらが困るプレゼントということになる。
*写真は本文とは関係ありません