音楽教室側に同情する声が殺到しているこのニュースだが、『ミヤネ屋』では、潜入したJASRAC職員を紹介。高校からバイオリンを習い始め、大学ではオーケストラに所属していた女性職員だとした。職員は「主婦」として都内の音楽教室の体験レッスンを受けた後、バイオリン上級者向けコースを受講していたという。
スタジオには亀井正貴弁護士を解説に迎え、今回の調査の実態や、音楽教室の演奏に著作権料が発生するのかを紹介していった。その中でMCの宮根誠司アナウンサーが「潜入捜査って聞くと“スパイ”って感じがするんですが、こういうことはあるんですか?」と質問すると、亀井氏は「演奏は有体物ではなく消えてなくなるので、調査しないと仕事できないんですね。だから普通の調査方法なんです」と、今回の調査は異例ではなく、日常的なものだと指摘。さらに、「私もJASRACの案件を扱ってますけど、大概こういうのが出てきます」と、他にもJASRACが潜入捜査を行っていることを示唆していた。
一連のやりとりに視聴者からは、「他にもやってるの!?」「これが普通の調査って本当に恐ろしすぎる…」「違う音楽教室にもJASRAC職員が潜入してるってことか。音楽教室は生徒に『JASRAC職員じゃありません』って誓約書書かせた方がいいかも」という声が殺到している。
「もともとJASRACが音楽教室から著作権料を徴収する方針を固めたのは17年2月頃。方針を発表した際にも、『音楽教室での演奏は公衆相手の演奏じゃないでしょ…』『結果的に料金が上がって音楽を習いたくても習えない子どもが出てくる』などの指摘が出ていただけに、今回の潜入捜査に対しても『陰険』『スパイ以外のなにでもない』という苦言を生むことに。さらに、『ミヤネ屋』で潜入捜査が『普通の調査方法』と紹介されたことで、さらにJASRACに批判が寄せられる結果となりました」(芸能ライター)
スタジオでもその是非が討論されていたが、その中で宮根アナウンサーが「例えば、亀井先生が『僕歌うんで来てくださいよ』って言った場合どうなんですか?」と質問。「ただ(無料)で聞かせる分にはOKです」という亀井氏の回答に対し、さらに宮根アナウンサーが「僕ら感動しなくても?」とボケる一幕があったが、ネットからは「著作権理解してない…?」「変なボケいらない」といったツッコミが殺到していた。
ネットユーザーからのJASRACへの信頼は地に落ちてしまったようだ――。