「さらなる抗争激化を招く危険性もあって、警察当局はピリピリしとる」(ベテラン記者)
なぜならば、8月には髙山若頭の出身母体である弘道会系組員が何者かに銃撃され、出所直前の10月10日には、神戸山口組の中核組織である山健組本部近くで、同組組員2名が弘道会系組幹部に射殺されたからだ。
「平成27年8月から続く分裂問題は、そもそも髙山若頭の不在を狙って起きたといわれとる。その当人が返り咲くことで、六代目山口組は終結に向けた動きを活発化させるはずや。敵対する神戸山口組、任侠山口組もどう動くのか、業界内外が注目しとるで」(同)
射殺事件や各本部への使用制限を受け、出所翌日に予定されていた親戚・友好団体による祝いのための訪問は中止された。不穏な空気が漂う中、ついに髙山若頭と神戸山口組、任侠山口組が“対峙”するーー。