ユニクロ 高価な防寒衣料が大量売れ残り 経営を苦しめる暖冬

社会 週刊実話 2019年02月09日 18時03分

 ユニクロを運営する『ファーストリテイリング』の2018年9月〜11月期における第一四半期の連結決算が3年ぶりの減益となった。

 主力の国内ユニクロ事業が前年同期比約4%の減収、営業利益は約30%の減益と苦戦しているのだ。
「暖冬の影響で防寒衣料のダウンやフリースが思ったように売れず、過剰な在庫が積み上がっているんです」(ユニクロ社員)

 '17年は寒波に見舞われたことから、防寒衣料が完売した店舗が続出。そこで、'18年は1万円以上のダウンコートやジャケットなどのアウター類を拡充したが、見事に裏目に出てしまったというのだ。

 「12月からアウター類の価格を値引きしたのですが、効果は微妙。ダウンやコート類は気温が高い東南アジアでは売れないので、春夏衣料よりも在庫リスクが大きく、深刻な問題になっています」(ファーストリテイリング関係者)

 また、防寒衣料は高価格のため、売り上げが業績を大きく左右する。下半期に安価な春夏衣料で収益を上げるのは難しく、今期の業績はあまり期待できないという見方が強い。

 ユニクロ不振の背景には、外資系ファストファッションブランドとの競合もある。
「ユニクロが最もライバル視しているのは、スペインのファッションブランド『ZARA(ザラ)』。価格帯やターゲット層は似ているが、デザインの豊富さではZARAが圧倒。品質の高さを売りに画一的なデザインが多いユニクロよりも、デザイン性で勝負するZARAのほうが女性から支持されている」(経済誌記者)

 '17年9月にスペイン1号店をバルセロナに出店したユニクロだが、オープンから数カ月で、店内は閑散とした状態だったという。

 「スペインでは、ZARAよりも安いファストファッションも台頭していますからね。欧州の中でも失業率が高いスペインでは、ユニクロの価格帯ですら手が届かない状態なのです」(アパレル商社関係者)

 ユニクロが世界ブランドとして定着するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

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