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上原浩治レ軍残留で年俸15億円が確定!

 上原浩治(39=レッドソックス)の雄叫びが、日本まで聞こえてきそうである。地元・ボストンのメディア『カムキャスト・スポーツ』(電子版)が、上原の去就に関する“最終報告”を掲載した(7月28日/現地時間)。レッドソックスは『クオリファイング・オファー』により、上原に1500万ドルを提示し、残留交渉を行うというのだ。
 「レ軍はア・リーグ東地区の最下位。優勝戦線から脱落したチームは高額年俸のベテランや、複数年契約の最終年を迎える主力をトレード放出し、見返りで得た若手選手でチーム再建に着手します。今年が2年契約の最終年で、425万ドル(約4億3000万円)の上原は、放出要員と目されていました。上原のリリーバーとしてのスキルは高く、他球団も欲しがっていましたから」(米国人ライター)

 だが、上原のトレードはまとまらず、7月末のトレード期日を迎えてしまった。『カムキャスト・スポーツ』は、こうも伝えている。
 <1500万ドルはレ軍が支払える金額だ。でも、上原には払いすぎと思われるかも…>

 来季、40歳になる上原に、1500万ドルの昇給に相応しいピッチングができるかと聞かれれば疑問である。上原はクローザーとして目覚ましい活躍をしているが、なぜ3倍強の昇給が提示されるのか。理由は『クオリファイング・オファー』に尽きる。
 『クオリファイング・オファー』が導入されたのは、2012年。シーズン終了と同時にFAとなる選手に対して在籍チームが再契約を臨む場合、まず、『30球団統一の年俸額』で単年提示しなければならない。時期はワールドシリーズ終了から5日以内。これに対し、FA選手側は12日以内に返事をしなければならないルールになっている。その後、他のチームへ移籍することを決めた場合、旧在籍チームは獲得球団から次年度のドラフト1位指名権を譲り受ける見返りが補償されている。だが、厄介なのは、『30球団統一の年俸額』だ。
 「その年のメジャー全選手の上位125人の平均額が、『統一年俸』となります。昨季は1410万ドル。カムキャスト・スポーツの計算によれば、今季は1500万ドルに到達する、と」(前出・米国人ライター)

 1500万ドルが提示されれば、上原は米球史に残る“偉大なクローザー”ということになる。まず、メジャーで1500万ドルを勝ち取ったクローザーは、昨季引退したマリアノ・リベラだけ(元ヤンキース/12〜13年の2季)。30球団のクローザーの今季の年俸も調べてみたが、最高額はフィリーズのジョナサン・パペルボンの1300万ドル。1500万ドルで年俸更改できる米救援投手は見当たらないため、上原はリベラと並ぶ史上最高額のクローザーとなる。
 「上原が米挑戦した08年オフ、巨人は労いの言葉をかけて見送りましたが、内心は『もう終わった投手』と見限っていました。同年は6勝5敗で、防御率は3点台後半。北京五輪では活躍したのに、ペナントレースは不振のまま終わっています」(関係者)

 上原が移籍したいのなら、レ軍はその代償で『次年度のドラフト1位指名権』を譲り受けたい。したがって、確実に『クオリファイング・オファー』が行われるというのが、地元メディアの見解でもある。
 恐らく、上原は米史上最高年俸のクローザーとなる。きっと、自らを見限った古巣巨人に「ザマーミロ!」と叫びたい心境だろう。

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