視聴率が5%以下のドラマを指すもので、数年に一度、この類いのドラマが出てくるのだ。
最近、それで問題となっているのは、川口春奈主演『夫のカノジョ』(TBS系木曜9時)。会社の上司・小松原麦太郎(田辺誠一)の浮気相手と疑われた山岸星見(川口)と麦太郎の妻・菱子(鈴木)がひょんなことから体が入れ替わる物語である。
初回が4.7%で「これだけ悪い数字のドラマは珍しい」との冷めた見方をする関係者も少なくない。2回は4.8%と多少上がったが、3回は3.7%と衰勢を続けている。
じつはここ数年、木曜9時は“呪われた枠”といわれ多くの大物俳優は敬遠してきた。これはTBSの編成政策の失敗といわれた。
TBSは11年に『渡る世間は鬼ばかり』を終了させ、『木曜ドラマ9』と称して若者向けのドラマを編成。だが、第一弾『ランナウェイ』(市原隼人)は10.2%と期待された数字を稼ぐことはできなかった。
最悪は12年『レジデント〜5人の研修医』(仲里依紗)で、平均6.7%と底を打つ音が聞こえる直前。前作『ぴんとこな』(玉森裕太)も全10回放送されて平均7.5%と不振にあえいだ。このように常連視聴者が少ない枠と読んだ編成部では、打切りを検討しているようだ。
問題は、2人の主役級の間でどちらに原因があるか、といった部分。
「川口春奈はいくら人気があるからといって、新人だし知名度はイマイチ。むしろ迷惑顔なのが、自分も出ているにもかかわらず“5下”になっている鈴木砂羽です。本人が出たキノコ『ホクト』のCMでは、あまりにも内容がいやらしいと1週間で打ち切りとなったが、ユーチューブでは人気を呼び400万アクセスに達した。それほど“注目の人”となっているのに、なぜこのドラマでは人気がないの? と落ち込んでいます」(芸能界事情通)
鈴木砂羽がショックで寝込まなければいいが、とマネジャーは不安顔だ。