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アジアでも人気のドラえもんが雨乞いに捧げる猫変わりに活躍中

 少雨が農業に深刻な影響を与えているタイ北部で6月末、伝統的な「ネコを使った雨乞い儀式」が行われたが、今年は“動物虐待”との批判をかわすために日本の人気アニメキャラクター「ドラえもん」がネコの身代わりとして登場したのだという。
 「タイ北部・プレー県ノンムアンカイ村では、籠の中に入れたネコに水をかけながら村人が歌や踊りとともに練り歩くのが雨乞いの儀式。タイ北部や東北部では同様の儀式が残っているが、動物愛護団体などから“炎天下に籠に閉じ込められての水責めは虐待だ”と批判が噴出。そのため同村では、今回からネコの代役としてネコ型ロボットとしてタイでも大人気のドラえもんにお願いすることになったのです」(現地特派記者)
 一つは空気で膨らませて檻の中に入れられ、もう一つは膨らまさずに檻の外にぶら下げられた2つのドラえもん人形は、この日、暑さにも水にも耐えて、立派に「ネコの代役」として務めを果たしたという。

 タイの伝統的雨乞い儀式は、シャムネコと並ぶタイ純血種の「コラートネコ」が使われる。シルバーブルーの毛が水に濡れて雨雲のようになり、鳴き声が天に届いて雷鳴を呼び、雨が降るというもので、アユタヤ時代からの伝統とされる。
 本来は雌ネコが使われるが、雌どころかコラートネコすら近年は飼い主が渋るため利用が難しい上、野良ネコ、雄ネコが使われることも多く、弱った野良ネコを檻に入れて水をかけ続けたためにネコが死亡するケースも出て反発が高まっていたという。
 「このドラえもんによる雨乞い儀式は、タイでも主要新聞やテレビ局が“画期的な雨乞い儀式”として伝えたことから、今後各地でドラえもんの出番が増えるものと見られます。さらに、本来は雌ネコのため、妹の『ドラミちゃん』にも声がかかる可能性も指摘されています」(同)

 効果やいかに。

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