歴代内閣がこれまでの憲法解釈では認められないとしてきた集団的自衛権の行使を可能にするもの。しかも、懸案事項だった外国軍隊への後方支援や国際平和協力活動などの分野でも、自衛隊の海外での活動の範囲や内容が広げられ、戦後日本の安全保障政策は大きな転換を迫られる。
「安倍政権の暴走が続けば、日本国憲法第9条、平和主義の解釈が都合よく書き換えられ日本が戦争に巻き込まれる可能性が見えてきたんです。これまで政治に無関心だった無党派層の国民が自民を中心にした安保法案の強行採決に激怒しています」(政治記者)
同時に、水面下で早くも動き出したのが芸能界。2016年7月に実施される第24回参議院議員選挙にて大勢の芸能人や文化人、スポーツ選手らが出馬すると見られているのだ。
「来夏の参院選の焦点は実に明快です。安保に反対、賛成を表明するかに改めて有権者の関心が集まる。その点、タレントと呼ばれる有名人は知名度を最大限にフル活動し安保反対を声高に叫ぶことで支持を得られやすい」(永田町関係者)
10カ月後に実施される来夏の参院選を前に台風の目になると囁かれているのが、安保法案反対デモに参加した芸能人。中でも、ひと際大きな関心を集めたのが石田純一(61)だ。
「『戦争は文化じゃない』とかつて世間の顰蹙を買った『不倫は文化だ』発言をもじった演説に初めこそ失笑を買ったものの、石田なりの平和主義論は聴衆から拍手喝采を浴びていた。理路整然と自分の意見をとうとうと語る姿は実にかっこよかった。この石田、安保関連法案を強行採決した安倍首相とプライベートでは友達付き合いをする間柄なんです。それだけに説得力があった。無所属から出馬する可能性は高い」(民放政治部記者)
石田同様、無所属からの出馬が噂されているのが学生団体『SEALDs』らと熱心な草の根運動を展開してきた坂本龍一(63)だ。
「坂本は国会前で安保法制反対を呼びかけているSEALDsのメンバーのスピーチに感動し米ニューヨークからわざわざ国会前に駆けつけている。担ぎ上げられれば勢いで出馬表明するかもしれない。それこそSEALDsを通じて石田と共闘する可能性もある」(政界関係者)
他にも、タレント候補として“出馬するのでは”と名前が挙がっているのが、
「ハーフタレントのSHELLY(31)です。母になることを受けツイッターなどを通じてハッキリと自分の意見を述べている。安保関連法案賛成派から色々なバッシングを浴びても毅然とした態度で跳ね返した。あの姿には感動した。同じ母ということでコメンテーターの室井佑月(45)も安保反対を訴えて出馬する可能性は高いですね。2人とも母というのは需要なポイントになりますよ」(永田町ウオッチャー)