千葉県警捜査本部は6月21日、長谷川さんを刺殺したとして同マンションの5階に住む西岡大志容疑者(26)を逮捕。その供述で、現場から数百メートル離れた側溝で長谷川さんのスマートフォンが見つかったのである。
捜査関係者がこう話す。
「凶器の包丁、合鍵はまだ見つかっていないが、防犯カメラに映っていた長谷川さんが宿泊した部屋の郵便箱を物色したことや、動機について西岡は『携帯の明細書を取りに行った』、『物盗り目的だった』と話すばかり。同マンションでは、事件前に7〜8件の窃盗事件が起きていたことから余罪が出る可能性も高いが、捜査員らは『レイプ目的』と見ているのです」
長谷川さんは、現場となった元カレのマンションに午前1時頃到着。オートロック式の玄関から入れず、同容疑者について内部に入った姿が防犯カメラに映っている。だが、入室後に室内ドアに鍵がかかっていたかもいまだ判然としない状態で、容疑者の不気味さばかりが注目されているのだ。
もともと、西岡容疑者は大阪府松原市の出身。地元の高校から立命館大学情報理工学部に進み、東京・新宿にあるIT会社に就職した。同僚は「仕事に生真面目な男だった」と言うが、休日はギャンブルと風俗に明け暮れていたのである。
捜査関係者が続ける。
「西岡は大学時代に滋賀県・雄琴に通っていたほどの風俗好き。会社の同僚にも、『千葉の風俗に出入りしている』と話していたのです。また、休日は朝から閉店時まで浦安駅前のパチンコ店に入り浸り、『8万円負けた』と話すこともあったのです」
ただし、その一方で私生活では女性の姿はからっきしなかったという。
「西岡がシステムエンジニアを務める職場は開発ノルマがきつく、社内恋愛が多かった。ところがヤツは女子社員から疎まれていたという。また、高校時代にはテニス部のキャプテンも務めたが、女子に不人気で、大学時代には合コンにも出ないガリ勉ぶりだったのです」(社会部記者)
松原市の実家付近では「惚れっぽいけど、根暗で冴えない青年」と漏らす住民もいたほど。これが犯行動機に結びついている可能性も否めないのである。