かつてはCDの売り上げやコンサートを中心に莫大な利益を得ていたジャニーズだが、20年ほど前から音楽分野の減退が続き、ドラマやバラエティー番組、舞台などに活動を広げ、ここ数年は情報番組や報道番組に活路を見出していた。
「人気タレントの高齢化もあり、キャスター路線にも力を入れてきた。そこへ追い打ちをけるように、ドル箱だったSMAPが解散しましたからね。情報番組でレギュラー出演すれば、安いが確実に日銭が稼げる。なりふり構わぬ策だったわけです」(テレビ関係者)
一方の報道・情報番組で熾烈な視聴率争いを繰り広げるテレビ各局も、他の芸能人とともにジャニタレを積極的に起用してきた。
「しかし、『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)の東山紀之をはじめ、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のキャスターを務める嵐の櫻井翔しかり、そうした番組に出ていながら自分の意見を持っているタレントはいない。『news every.』(同)キャスターの小山などは論外です」(情報番組関係者)
その小山と、朝の情報番組『ビビット』(TBS系)に出る加藤は、未成年女性と飲酒した音声データまでネット流出し、これを『文春オンライン』が6月6日に配信。手越は14日発売の『週刊文春』で、未成年がいる飲み会への参加が報じられた。
「小山はこれにより活動を自粛。しかし、加藤は7月から日本テレのドラマ『ゼロ 一攫千金ゲーム』の主演が決まっていることから厳重注意で、手越に至っては同局のサッカーW杯のメーンキャスターを務めていることから問題をスルー。ご都合主義で逃げ切ろうとしている」(夕刊紙記者)
しかし、度重なる問題でジャニーズの“キャスター路線”は破綻したようだ。
「実権がメリー喜多川副社長から、長女の藤島ジュリー景子副社長に移ったとされるジャニーズでは、タレントのコントロールが利かなくなっていると言われ、今後もトラブルが予想される。どのテレビ局も、特にニュースを扱うような報道系番組では怖くて使えません」(制作会社スタッフ)
帝国の衰退が止まらない。