商品の注文を受けた利用者の自宅に一番近い店舗が商品をピックアップし、配送業者が届ける。そうすることで、短い時間での配達が可能なのだという。
ただ、セブンイレブンでは、弁当や食材などを届けるサービス「セブンミール」を展開しており、グループ内で業務が重複しそうだ。その点に関して、セブンイレブン・ジャパンの古屋一樹社長は「それは今、われわれも考えている。基本的には並列しながら、やることは全部グループで共有していますから、シナジー効果は上げていきたい」と各サービスをひとまず共存させる考えを示した。
さらに、古屋社長は「いいサービスでしたら、そんなにシステムの弊害はない。来年度中にでも、全国展開は視野に入れてスタートしたい」と抱負を口にした。
ただ、ネット上では「コンビニ業界は人手不足なんじゃ」「またスタッフを酷使するのか」「コンビニにバイトする人が減りそう」などとコンビニスタッフに同情し、またコンビニ業界の人手不足を懸念する声が多く寄せられている。
セブン&アイHDの井阪隆一社長は先月、「働き手が少なくなっているが、コンビニのキッチンに自動食洗機を導入するなどして生産性を上げていきたい」と可能なところから機械化を進め、人手不足をケアしていくと話していた。
だが、商品のピックアップを機械化することは簡単ではない。新たなサービスを展開することは大切だが、人手不足の現状を打開していかないと、サービスが行き届かなくなるだろう。