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地方競馬スペシャル 将来の名手育成に尽力 内藤弘之さんと騎手候補生の触れ合いとは…

 今年3月、9人の新人ジョッキーを全国各地に送り出した。
 多くの人が心を新たにし、さまざまなところで出会いと別れの場面が見られるこの季節。栃木県の地方競馬教養センターで新人ジョッキーの育成に携わってきた内藤弘之養成課長にとって、卒業する生徒たちとの別れの日が一年間で最も“よき日”なのかもしれない。

 大学時代に馬術部に所属していた縁で地方競馬全国協会に就職し、教養センターで教官、協会本部で発走など専門職を務めた。2005年4月から再び教鞭を執っている。その自らの役割について、内藤さんは「一人の人間の人生を左右するとまではいわないが、人生のスタート地点に立つ準備を助ける仕事」と話す。
 生徒たちがセンターで過ごす2年間は「全寮制の中での厳しい訓練や体重制限…夢の実現のためとはいえ、抑制された生活には想像以上の覚悟が必要になる。いろいろな理由があり、辞めていく生徒はいるが、生徒にとって精神的にも成長し始める時期。落ち込んでいる生徒のケアには気を使う」という。
 将来の職業を10代という若い年齢で決める。人生の中で大きな分岐点となる重要な時期に、ときには師として…また、ときには“父”や“兄”として濃密にかかわっている。
 そんな内藤さんが、これまで深く印象に残っている生徒として名前を挙げたのは、現在JRAに活躍の場を移した小牧太、内田博。そして、笠松の安部幸、川崎の酒井忍騎手だ。彼らに共通するのは「何事にも積極的で根性が座っていること」
 やんちゃ盛りの生徒たちもひとたび教養センターを出ればプロの「ホースマン」として、そして「イチ社会人」として自らの夢と行動に責任を負うことになる。「自分でしたことは全部自分に帰ってくるという自覚を持って夢の実現へまい進してほしい」内藤さんは毎年、巣立つまな弟子たちの背中にそっとエールを送り続けている。

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