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日本ハム浮上のための秘策 後半戦は『四番投手大谷』

 後半戦での巻き返しをはかる北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督(53)が、二刀流の大谷翔平(20)をフル回転させるプランを明かした。
 「チームを勝たせるために、大谷を使う!」
 翌日にゲームのない日曜日に大谷を先発登板させ、火曜日からの3連戦は野手で起用。金、土曜日は調整のために休ませるというサイクルだ。

 しかし、野手大谷の使い方は固定できないようだ。何かと問題になりそうなのは、指名打者の“振り分け”だ。
 「ペナントレースの後半戦が始まってから、指名打者はアブレイユが務めています。だが、できれば、足を故障し、まだ不安の残る中田翔を指名打者で使いたい。試合終盤、代走を送るなどして休ませながら使っていますが、守備での負担が故障個所に響いているようです」(プロ野球解説者)

 日本ハムは打線が低迷している。昨季本塁打王のアブレイユを指名打者で使うため、左膝を痛めている主砲の中田翔(26)は、負担の少ない一塁でスタメン出場を続けている。でもあった。中田本人は「もう、そろそろ」と、久々の左翼守備に意欲を見せているが、周囲は「治りかけの時期に無理をさせれば、また…」と懸念している。したがって、誰を指名打者で使うかは大きなポイントとなる。
 「野手の大谷を指名打者でスタメン出場させれば、守備に難のあるアブレイユを一塁で使うか、中田に無理をさせるかの二択になります。大谷を外野で使い、アブレイユを指名打者、中田を一塁で出場させるのが最適でしょう。でも、首脳陣はどこかで中田を休ませたいとも考えている」(前出解説者)

 中田を休ませるときに代理の四番をどうするかも問題だ。アブレイユには一発の脅威こそあるものの、今季の本塁打はまだ1本。打率2割9分1厘で5本塁打の大谷を推す声の方が多いという。
 「日本ハムは先発投手陣が不安定なので、救援陣も登板過多で夏バテが懸念されています」(スポーツ紙記者)

 救援投手陣も休ませたいとなれば、大谷の使い方がさらに変わってくる。
 投手大谷には162キロのストレートがある。野手で出場するウィークデーも、調整のためにブルペン投球をさせる予定だ。そこで、「1イニングなら、リリーフ登板も」との期待も出てくる。
 四番左翼でスタメン出場し、試合終盤でリリーフ…。つまり、“四番投手大谷”が実現するかもしれないのだ。8月の試合日程では、月曜日に日本ハムは試合が入っていない。前出の予定通り、日曜日に先発登板すれば、火曜日からの3連戦は野手として出場し、状況次第ではリリーフ登板する。金、土曜日に先発待機での調整休みとなってしまうのは残念だが、“四番投手”という究極の二刀流が見られるかもしれない。

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