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若者に大流行 「電子タバコ」で吸える“麻薬リキッド”の恐怖②iPhoneで大麻吸引!?

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提供:週刊実話

 「電子タバコ用の透明な液体に、シャブを細かく砕いてかきまぜれば似たものはできるから、自作している人もいます。ただ“割り物”とシャブの配分がうまくいかなかったり、もともとついてる味が邪魔するのが嫌だから、自分はすでに仕上がったものを買っている。ガラスパイプで吸うよりも減りが少ないから長持ちする印象かな。シャブって、十分効いているのに、気づいたらずっと炙ってたりするじゃないですか。あの状態に陥っても、コレならダメージが少ない感じ」

 効用はどうか。A氏に聞くと、ひと吸いし、煙をふかせ、こう語った。
「悪くないですよ。そりゃ、直接ガラスパイプに入れてネタを吸うよりは薄い。でもこれは、どこでも吸えるって利点がある。今、出先でシャブをガラスパイプで吸おうもんなら、トイレに探知機がついてたりして警備員が来ちゃうでしょ? これなら、そういう心配がないから、会社とか街中の喫煙スペースでも堂々と吸える。1回1回の効きは弱くても、回数を重ねればしっかり来るしね。周りの目を気にする必要もないから、よくできたやり方だと思いますよ」

 実際、A氏の周囲では、ガラスパイプから電子タバコでの吸引に切り替える常用者が増えているという。

 覚醒剤より精神的なハードルが低い「大麻リキッド」も蔓延の兆しを見せているそうだ。本誌は、ネットで“ネタ”を販売するB氏からも話を聞くことができた。
「顧客は10代、20代の若者が中心。最初は『CBBリキッド』という一応、合法な商品から入ります。これは、大麻の有効成分である『THC』に近いけど、法律で禁じられていない成分が含有されたリキッドで、1本3000円から。これも濃度によって値段は上がっていく。大麻そのものほど強烈じゃないけど、吸うとリラックスできますよ」

 これで味を占めたユーザーが、次に手を出すのが違法な商品だ。B氏は、ネットには載せていないが、THCだけを濃縮した超高濃度の大麻リキッドを密かに販売しているというのだ。
「リキッドと電子タバコが一体化した状態で販売していて、値段は1本3万円。効き目も本物の大麻同様、ガツンときて、匂いは出ません。週に2〜3回使う程度なら2カ月は余裕でもつので、実は本物を買うよりお得だったりします」

 リキッド以上に強烈な「ワックス」と呼ばれるザラッとした固形物も人気商品らしい。
「大量の大麻から、複雑な工程を経て生成した結晶で、こちらはグラム4万円ほど。ただし、毎日吸うようなヘビーユーザーでも1カ月ほど持つので、葉っぱに換算したら15〜20グラムになると思う。吸い方も簡単で、iPhoneに装着するアタッチメントを同時に販売しています。先端にワックスをお米1粒の半分くらい挿入すれば準備完了。過熱ボタンを押してから2秒くらい待って吸い込むと煙が出てくるので、肺に入れる。2回吸引したらバッチリ、キマりますよ」

 このワックスもまた、傍目からは麻薬を吸っているようには見えないとあって人気が急上昇。現在は品薄状態で、一部の上顧客にしか販売していないという。

 捕まることが最大のリスク――薬物常用者は口を揃えてこう話すが、すでに当局は麻薬リキッドも警戒し始めている。
「福岡で覚せい剤リキッドを販売していたグループが摘発されましたし、大麻も同様。『リキッドタイプの電子タバコは怪しい』という認識が当局にはあります。もちろん、ガラスパイプや巻紙よりはマシですが、いずれその場で鑑定されるようになるでしょう」(前出・全国紙記者)

 6月5日には静岡の南伊豆町で史上最多となる約1㌧(末端価格約600億円)の覚醒剤が押収され、翌日には沖縄県警が高校生5人を大麻取締法違反などで逮捕している。
「電子タバコを使った麻薬リキッドは、これまでのいかなる手法より違法薬物の入り口としてのハードルが低い。10代、20代の若者に蔓延し、そこから本格的なシャブ中が増えていくだろう。若い頃に出来心で手を出すと、そのあと一生苦しむことになる。ファッション感覚で試すことだけはやめたほうがいい」

 この捜査関係者の言葉を、重く受け止めるべきだ。

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